FT5ZMアムステルダム島DXペディションの熱狂が冷めやらぬ中、メリッシュリーフ「VK9MT」ペディションチームは出発の準備を整えた。同ペディションチームは、メリッシュリーフにて3月29日から4月9日までの運用を予定している。チームは1月下旬、「スケジュール通りに出発できるだろう」と発表した。
VK9MTペディションチームは「最大課題のひとつは、発電機用の1400Lのガソリン調達になる」と述べた。
同チームは、オペレーターと機材をメリッシュリーフへ運ぶため、ニュージーランドの25メートル長の探検ヨット「Evohe」を選んだ。運用場所付近には乾いた土地が少ないため、DXペディションの参加者たちは船上で食事と睡眠をとる。「Evohe」の船長は機材調達とガソリン配送に同意した。今月中に、発電機、アンテナ、給電系統、アクセサリーなどがオーストラリアへ向かう。
パイロットチームは、現在、島上陸チームとDXersの間のすべてのコミュニケーションを管理する役目を果たしている。「我々は島にいる間は個々のメールアドレスを一切チェックしない。」とチームは指摘し、さらに「最寄りの地域担当者に、直接運用上の提案をするように」と述べている。オンラインログは利用できる。また、チームの運用ポリシーは彼らのWebサイトで公開されている。
メリッシュリーフは長さ10km、幅3kmのブーメラン型の土地で、オーストラリアのブリスベンから北北東約1150kmの海上にある。VK9MTのWebサイトによると、狭いサンゴ礁をかこむ周辺の環礁は、満潮時には島のほとんどが冠水、水没する。ラグーンの中心近くに唯一、水位より数m高い、主に砂、小石と珊瑚粗石から成る小さな岩礁がある。
スケジュールは全10日間。10人のオペレーターが、10~160mのCW、SSB、RTTYで運用する。2012年12月にキャンベル島から「ZL9HR」ペディションを成功させたメンバーのうちの1人が加わっている。
チームメリッシュは、オーストラリア海洋保護区当局からDXペディション計画の審査を受け、島への訪問者が環境保護計画に従うことを義務付けられた、と報告した。「2014年7月1日付でメリッシュリーフはオーストラリアの新しいコーラルシー環境保護区プログラムの一部になる。地域の生態系保護のためにさらに規制が強化される」と早い段階で発表した。「私たちはオーストラリア政府の協力と、このペディションの成功へのパートナーシップの気持ちに感謝している」 昨秋には、オーストラリアのコミュニケーション・メディア省から、コールサイン「VK9MT」が付与された。
メリッシュリーフの最後の運用は2009年であった。現在、ClubLogのFebruary 2014 DXCC Most Wanted Listの23位である。
このDXペディションにかかる費用は推定11万ドルから45万ドルで、FT5ZMの予算よりも少し控えめだ(オペレーターの個々の費用は含まれない)。チームはDXペディションのすべての側面で「完全な財政的透明性」を約束している。「終了後、チームをサポートしていたクラブやプロジェクトは財務会計処理を行う」とチーム メリッシュは述べている。 (ARRLニュース2月11日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL)
●関連リンク:
・「Mellish Reef DXpedition Ready to Pick Up the Post-FT5ZM Slack」 ARRL NEWS
・VK9MT Mellish Reef 2014 DXpedition
・VK9MT Mellish Reef DXpedition 2014 (Facebook)
・DXCC Most Wanted List (ClubLog)
・2014年3月末、メリッシュリーフから「VK9MT」がDXペディションを予定(hamlife.jp)
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