Jリーグ(公益社団法人 日本プロサッカーリーグ)が、今年4月から審判員無線「レフェリーコミュニケーションシステム」を導入すると、サッカー専門Webサイト「ゲキサカ」が伝えている。2013年2月23日に国立競技場で開催した、Jリーグ公式戦「FUJI XEROX SUPER CUP 2013」において試験的に使用された同無線システムを正式導入する模様。すでに、FIFAワールドカップや世界的なサッカーリーグで同様のシステムを採用していたが、日本ではJリーグ主管公式戦などにおける初の本格運用となる。
昨年、Jリーグで試験運用を行った際の発表によると「レフェリーコミュニケーションシステム」は、主審、副審2名、第4の審判員の計4名が、即時かつ同時にコミュニケーションをとることで、ピッチ上での選手たちのプレーに対し、迅速かつより正確に対応することが目的。
継続的な通信はPTTボタンを押す必要もなく、すべての審判員間で常時通話が可能であり、さらに競技場内の叫び、どよめき、歌、音楽などはノイズフィルターによりカットされるという。通信自体は暗号化されたデジタル送信で、他人に傍受されない安全で機密なコミュニケーションが行える。同じ会場で複数のシステムも使用可能である。
なお、総務省の「無線局情報検索」で確認すると、平成24年(2012年)7月26日から平成26年(2014年)3月31日まで、「公益財団法人日本サッカー協会 」を免許人に、「実験局」として同無線システムと思われる免許が下りている。記載されている「移動範囲」は、28か所の競技場である。
周波数は、928.2MHz、928.4MHz、928.6MHz、928.8MHz、929.0MHzの5波。耐妨害性を高めるためスペクトル拡散方式らしく、占有周波数帯幅が広い。
4月からの本格運用にあたって、「実験局」のまま実用化されるのかどうかは不明である。このあたりの情報をお持ちの方がいれば、hamlife.jpまでご連絡いただきたい。
●関連リンク:
・【FUJI XEROX SUPER CUP 2013】審判員無線「レフェリーコミュニケーションシステム」をJリーグの公式戦で初の使用へ(公益社団法人 日本プロサッカーリーグ)
・総務省 無線局情報検索「公益財団法人日本サッカー協会 実験局」
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