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米FCC、テキサス州のアマチュア無線家の「悪意ある妨害」に7,000ドル(約72万円)の罰金を提案

7.195MHzで通信妨害を行っていたとされる、テキサス州コールマンのジェームズ R.ウィンステッド氏(KD5OZY)に対して、FCC(連邦通信委員会)は「Notice of Apparent Liability for Forfeiture(NAL)」を発行。アマチュア無線の通信妨害に関するFCCルールを故意に犯していると判断し、7,000ドルの罰金を提案している。

 

 NALによると、2月19日付で、FCCダラス・オフィスのエージェントが、1月21日に方向探知機を使用してウィンステッド氏による妨害送信を明確に割り出した。

 エージェントは30分ほど当該発信局の電波をモニターし、アマチュアエクストラ級のライセンスを持つウィンステッド氏が、送信されたばかりの短い文章、または会話を複数回繰り返し、ときおり「George(ジョージ)」という語句を入れて送信するのを聞いた。 「ウィンステッド氏は録音された会話を頻繁に繰り返し送信し、ほかのハムの交信成立を不可能にしていた」とNALは記載している。

 エージェントは、ウィンステッド氏が最高15分間の短い送信をすることで、30分の交信のうちおよそ20分間の会話を中断させると計算している。エージェントはウィンステッド氏の無線局を後日調査し、彼の無線機が7.195MHzに周波数を合わせていることを確認した。

 

「ウィンステッド氏は調査時、エージェントに、どうやってほかのアマチュア局の交信を録音し、再送信していたかを示した」とFCCは語った。彼はまた、7.195MHzでアマチュア通信を故意に妨害したこと、Georgeという名前の別のアマチュア局に不満があったことを認めている。

 FCCは、このケースではウィンステッド氏が1934年の通信法第333節を犯したと確認する証拠が十分にあり、さらに、FCC Amateur Serviceの第97.101節(d)が適用されると話す。これらの条項は無線通信に対して故意および悪意ある妨害を禁止している。

 FCCはその罰則条項と規則の1.80節を引用し、ウィンステッド氏に7,000ドル(約72万円)の罰金を支払う責任があると断定した。「我々はウィンステッド氏に、今後また同様のケースが認められた場合、これよりかなり高額な罰金になる可能性があると警告した」とFCCは強調している。

 

 ウィンステッド氏には現在、罰金の支払いに従うか、争うかを判断するのに、30日間の猶予が与えられている。 (ARRLニュース 2月19日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )

 

(追記2/24 16時)当初、本記事のタイトルを「米FCC、テキサス州の立派なアマチュア無線家の「悪意ある妨害」に7,000ドル(約72万円)の罰金を提案」と表記していましたが、適切でないとのご指摘をいただきましたので改めました。

 

 

●関連リンク:「FCC Proposes to Fine Texas Radio Amateur $7000 for Malicious Interference」ARRL NEWS

 

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