八重洲無線が3月4日に発表した、351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)の新製品「VXD9」。そのカタログに記載された「クラス最薄」の文字が話題を集めている。カタログによるとVXD9の厚さは30mm。ところが2012年に発売を開始したアイコムの351MHz帯デジタル簡易無線(登録局)ハンディ機・IC-DPR6は、カタログに「薄さ29.5mm」と記載されているのだ。
八重洲無線の351MHz帯のデジタル簡易無線(登録局)の新製品「VXD9」は、3月4日の製品発表後、すぐに全国の無線ショップに製品とカタログが届けられ、販売が開始されたようだ。ところが店頭でVXD9のカタログを見て「??」と首をかしげるライセンスフリー無線愛好者がいるという。
その理由は、カタログの表紙に書かれた『クラス最薄※1・軽量ボディ』の大きな文字にある。カタログにはその文字に続いて『厚さ30mm、「携帯性」を追求したトランシーバの進化形』と書かれ、さらに小さく『●2013年12月当社調べ ※1 国内で販売されているデジタル簡易携帯型5W無線機との比較』と注釈がある。
ところが、アイコムから2012年3月に発売されたIC-DPR6(5W出力の351MHz帯のデジタル簡易無線ハンディ機)は、当初からカタログに「薄さ29.5mm、軽さ244gのコンパクトボディ」と記載されている。つまり、わずか0.5mmではあるが、今回発売されたVXD9よりも薄いことになる。
参考までに両機種のサイズと重量などをカタログから抜粋してみよう。
・機種名 VXD9 IC-DPR6
・幅 60.0mm 56mm
・高さ 97.0mm 97.5mm
・奥行 30.0mm 29.5mm
・重量 約260g 約244g
・バッテリー 1800mAh 1800mAh
・送信出力 5W 5W
※重量は両機種とも付属アンテナ、バッテリーパック装着時
なお、八重洲無線のWebサイトにあるVXD9の商品情報ページに「クラス最薄」の文字はない。しかし同サイトからダウンロードできるPDF版のカタログには、店頭で配布されているものと同様、「クラス最薄」の文字が入っている。
●関連リンク:
・VXD9商品情報(八重洲無線)
・VXD9仕様(八重洲無線)
・VXD9カタログダウンロード<PDF形式>(八重洲無線)
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