3月8日、クアラルンプール発北京行きのマレーシア航空370便(ボーイング777-200型機、乗員・乗客239人)が消息を絶ったミステリアスな事件で、クアラルンプール空港の航空非常事態センター(EMC)は、乗客の家族に待機用のホテルを提供した。またマレーシアのアマチュア無線連盟(MARTS)会長のMohd Aris Bernawi氏(9M2IR)は「MARTSが空港とホテルの連絡役を依頼された」と話している。
MARTSは、Zanirul Akhmal Zanirun氏(9M2PRO)と航空会社のチームリーダーのAzizi Samsuri氏(9W2ZZE)の先導ですぐに無線通信の設備を整えた。またNegeri Sembilan Amature Radio Club(NESRAC)は、航空非常事態センターにボランティアスタッフを派遣。MARTSは公共通信とのいかなる干渉も避けるため、クロスバンドのVHF/UHFリンクを設定し、HFリンクも後から付け加えられた。現在までに11人のハム・ボランティアが航空非常事態センターに出動し、同時に23人のボランティアがホテルで任務に当たった。
全体を統括した9M2IRは「IARUに加盟するMARTSとしては、今後もマレーシア航空370便の捜索に通信リンクを提供していく」と語った。 (ARRLニュース 3月11日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )
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