NASAの元宇宙飛行士、Linda Godwin氏(N5RAX)が3月5日、ミズーリ州コロンビアのRock Bridge小学校(Elementary School)を訪問。同校の児童が国際宇宙ステーション(ISS)に搭乗中のMike Hopkins宇宙飛行士(KF5LJG)と交信する「ARISSスクールコンタクト」を支援した。Hopkins宇宙飛行士はミズーリ州出身。交信は午前8時少し前に始まり、抽選で選ばれた13人の生徒が、それぞれ2つずつの質問を行った。
交信が成立し信号レポートを交換し合った後、Hopkins飛行士は「私の故郷のミズーリ州の人々と話していることはすばらしい」と挨拶した。 子どもたちは、彼に多数の宇宙旅行に関する質問を浴びせた。「無重力はものすごいと感じる!」と、彼は子どもたちに話した。しかし、彼は「それは最初は気味が悪い」と認めた。また、宇宙から地球を見るとつつましくあり、同時に「素晴らしく見える」と言った。さらに彼は、無重力状態の生活が時間経過とともに人体に及ぼす悪影響を説明した。
「生徒たちはISSとの交信可能時間が10分以内だということを理解していた」交信の練習で宇宙飛行士役を務めたCMRAのBill McFarland氏(N0AXZ)は言った。クラブメンバーのDon Moore 氏(KM0R)、Myron Kern氏(W0ZH)、Justin Yesis氏(KL0VU)は交信も支援した。彼らは6か月前から準備をし、無線機 、ローテーター 、アンテナ 、取り付け機材、コンピュータと トラッキングソフトウェア をこの期間中提供した。
ISS通過後、ミズーリ州出身でスペースシャトルのミッションを4回経験し、宇宙遊泳も何度かしているGodwin元宇宙飛行士への質問タイムとなった。彼女は2010年に宇宙飛行士を引退、現在はミズーリ大学コロンビア校の物理学の教授を務めている。プロジェクト全体は同小学校のPTA、Loretta Schouten会長がしきった。「彼女にはアイデアがあり、CMRAに要請を提示したり、我々のクラブ会議の多くに出席して、学校からNASAへのすべての申請書や書類、地元当局とメディアまですべてを調整した」とMcFarland氏は言った。 「そして 彼女は現在テクニシャン級の無線ライセンスを取得するために勉強している! 」、また今回の交信の様子はコロンビア ・デイリー ・トリビューン紙に掲載された。
ARISSスクールコンタクトは、世界中で学生が直接、国際宇宙ステーションの乗員と話すという、ワクワクさせる経験を与えている。彼らに生涯にわたってサイエンス、テクノロジー、エンジニアリング、数学に興味を持ってもらうためのきっかけを与え、また、アマチュア無線を通して無線工学技術にひきつけることになる。 (ARRLニュース 3月17日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )
●関連リンク:
・「Former NASA Astronaut Visits Missouri School as Kids Talkvia Ham Radio with the ISS」ARRL NEWS
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