「ロシアの声」(Voice of Russia、旧「モスクワ放送」)は、2014年4月1日に短波放送を終了するようだ。昨年12月の矛盾した発表と報告のあと、「ロシアの声」を合併した通信社が短波放送を本当に中止させたらしい。SWLのTom Witherspoon氏(K4SWL)が「ロシアの声」とコンタクトを取ったところ、 「あなたのメッセージに感謝するとともに、2014年4月1日付で、ロシアの声の短波と中波放送の中止情報を認める」と、同局のElena Osipova氏が返信してきたことを自身のブログ内で報告している。
昨年12月9日付で、ロシアのプーチン大統領が署名した命令で、「ロシアの声」(Voice of Russia radio company)は、いくつかの他の国営通信社と合併し、ロシアに拠点を置く国際的報道機関「Rossia Segodnya」の一部となり、公式には存在しなくなった。1950年代から1980年代まで、この放送局は、「モスクワ放送」として、短波リスナー(SWL)達の受信目標だった。そして、その中の多くの人がアマチュア無線に惹き付けられていった。
「特に自分のラジオ・リスナーとしての初期は、『ロシアの声』と『モスクワ放送』が、短波放送を絶対的に支配した時代だということをよく覚えている。時代はロシアとソビエト連邦の代弁者であるこの放送局のために変わったのだ」と、Witherspoon氏は彼のブログ内で述べている。 (ARRLニュース 3月31日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL)
【hamlife.jp付記】
「ロシアの声」の日本語放送は、3月31日夜の放送の中で「“ロシアの声”のブランドは残り、日本向けの短波放送は少なくとも9月まで5965kHzで存続することが、つい先ほど決まった」と伝えた。
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