4月1日、消費税率が5%から8%へ改訂された。皆さんは、どのようにしてJARLビューローへ自局の転送QSLカードを送っているだろうか。数枚程度の極少量ならば定形郵便で、移動運用やコンテストに参加して量が多い場合には、360円と510円の2種類ある日本郵便の「レターパック」を利用するハムも多いだろう。だが、ヤマト運輸が提供する「クロネコメール便」なら、A4サイズが目安で、厚さ1cm以内、1kgまでは全国一律82円、厚さ2cm以内は全国一律164円という激安価格で送れるのだ。送る枚数に応じて「レターパック」と併用すれば、とってもお得なサービスと言えるだろう。
↓【追記】2015年1月22日、ヤマトホールディングス(ヤマト運輸)から発表がありました。
●<3月31日の受付分で終了>安価でJARLビューローに転送QSLカードが送れる手段として利用者も多い「クロネコメール便」が廃止へ
交信の記録としてQSLカード(交信証)の交換は、アマチュア無線家にとって楽しみの1つ。時には“メンコ集め”と揶揄されることもあるが、アイデアや個性に満ちた相手のQSLカードを貰えば単純に嬉しいものだ。ほとんどのハムは、このQSLカード交換を一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)が提供する「QSL転送サービス」を利用する。交信相手の住所を調べたり、1枚1枚自分のカードを交信相手に送付する切手代がバカにならないからだ。
では、JARLビューローのある島根県出雲市まで、どのようにカードを送っているのだろうか。数枚なら定形郵便を利用して、ある程度枚数を送る場合は、日本郵便が提供する「レターパック」を活用しているケースが多いと思う。
レターパックは2種類あって、専用のA4サイズの封筒で重量が4kg以内、厚さ3cm以内なら全国一律360円で送れる「レターパックライト」と、同じく重量4kg以内なら厚みの制限のない全国一律510円で送れる「レターパックプラス」が選べる。郵便局はもちろん郵便ポストからでも送ることができて、追跡サービスも利用できる。とくにレターパックプラスを利用する場合は、厚みは関係ないので専用の封筒(ボール紙)をクシャクシャになるまで揉んで、引っ張って、伸ばして…、カードを極限まで詰め込む強者ハムもいるほどだ。
しかし、ヤマト運輸が提供する「クロネコメール便」なら、A4サイズが目安で、厚さ1cm以内、1kgまで全国一律82円、厚さ2cm以内は全国一律164円という激安価格でカードが送れる(メール便で信書は送れないが、「QSLカードに該当しない」という見解が旧郵政省から出されている)。カードを送る量に対して、とにかく安いのだ。ヤマト運輸の営業所はもちろん、クロネコメール便の取扱店や、コンビニエンスストアから発送することができて、追跡サービスも利用できるから便利だ。価格がリーズナブルな分、配送期間は目安として400km圏内は翌々日、400km圏以上は発送日を含め4日目と遅めだが、急いで送る必要もないので価格面を考えれば十分だろう。
「クロネコメール便」は専用の封筒などは用意されていない。重さに耐えうる適当な紙袋や、包装紙で梱包すればアイデア次第でかなりの枚数を送れる。QSLカードの紙質(厚み)によって違うが、A4サイズで厚さ1cm以内を目安にすると、140~200枚を82円で送れる。厚さ2cm以内なら280~400枚を164円で送れる計算になる。送るカードの枚数に応じて、よりお得に!を考えながらサービスを組み合わせて活用してみてはいかがだろうか。
●関連リンク:
・QSLカードの転送 その仕組みと、ご利用にあたってのお願い(JARL Webサイト)
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