行方不明のマレーシア航空370便の捜索を手伝っている米海軍は、最近発見された行方不明の飛行機の「ブラックボックス」から発信されている可能性がある37.5kHzの「音」を分析するため、Wolf Buescher氏(DL4YHF)による、信号処理分析パッケージ「Spectrum Laboratory」を使っている。オーストラリア海軍の捜索船で見られたいくつかの「Spectrum Laboratory」のスクリーンショットはテレビでも公開された。 このソフトウェアは、アマチュア無線家が、VLFの29kHzで大西洋を横断する信号を見つけることに使ったものと同じパッケージであると、VLFの実験を行っているWarren Ziegler氏(K2ORS)は語った。
「Wolfのパッケージは非常に良い、第一級のソフトウェアだ。ほかにプロ用のパッケージもあることを知っているが、これがとても面白い!」と、Ziegler氏は言った。
ソフトウェアは単純なDOSベースのFFTプログラムとして始まった、しかし現在は、専門音声アナライザー、フィルタ、周波数コンバーター、ハムフィルタ、データロガーほかの機能を持ち、そのソフトはDL4YHFのアマチュア無線用ソフトウェアサイトからダウンロードできる。
Buescher氏は、捜索船の1つによって最初に発見された「音」については懐疑的であると語る。しかし現在、彼は「捜索船「Ocean Shield」に乗っている米国チームが撮影したスペクトログラムには、説得力がある」という。
「ゆっくりしたCWという条件では、それは“あきらかな信号”である。ブラックボックスのバッテリーが設定より少しでも長く持続するよう祈っている」 (ARRLニュース 4月7日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )
●関連リンク:
・「Amateur Radio-Developed Software Assisting in Search for Missing Airliner」ARRL NEWS
・「Hams’ Experimental VLF Signals Heard in the UK, Europe」ARRL NEWS
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