南極昭和基地のJARL局・8J1RLが毎年行う、日本国内の小・中・高校生を優先して交信する「こどもの日の特別運用」(4月21日記事)だが、その前日となる5月4日に、石川県金沢市近郊に住むアマチュア無線技士の資格を持つ小・中学生が、JARL局・JA9RL/9のコールサインで8J1RLとの交信を試みるイベント「ジュニアハムによる南極・昭和基地との交信チャレンジ」を開催すると、ブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」が伝えている。
第55次日本南極地域観測隊は、忙しい業務の合間をぬって昭和基地から「8J1RL」で積極的にオンエアーを行っている。その1人であるJG2MLI・吉川隊員のブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」が、8J1RLによる5月5日(月・休)の「こどもの日特別運用」の案内と共に、前日の5月4日(日)にはジュニアハムによる南極昭和基地交信チャレンジ実行委員会主催の「ジュニアハムによる南極・昭和基地との交信チャレンジ」が、石川県金沢市近郊に住むアマチュア無線技士の資格を持つ小・中学生との間で交信が試みられると伝えている。
国内側のコールサインはJARL局のJA9RL/9。運用場所は「北潟 ハーブ農園ペザン(石川県河北郡津幡町字湖東197)」。18~19時まで21.380MHz付近で運用される予定だ。時間に余裕があれば、18歳以下の一般青少年局を指定した呼び出しを行うとも記載されている。
なお吉川隊員は、以前から8J1RLとの交信は「同一バンド、同一モードでの重複呼び出しは控えて」と呼びかけているが、“指定無視”による呼び出しが多いことにも悩んでいる。「限られた時間ですので、一括呼び出しの都度、毎回対象局を指定しないこともあります。時々『指定が解除されたから呼んでもいい』と勘違いされる方がおられますが、こちらではその判断がつきませんので何卒ご協力をお願いします」とアナウンスしている。
一方で、SWL(Short Wave Listener)からの受信報告は歓迎しており、「SWL歓迎です。特にmpg等音声レポートは興味深いところです。SWLカードはBureau経由でJARL宛に送られても私の手元に届きませんので、JARLへSASEでDirect請求するかJG2MLI宛にメールで請求して下さい」と案内している。
南極・昭和基地から届く信号は格別のものがあり、アマチュア無線家にとって嬉しいものだ。信号がキャッチできたらSWLリポートを送ってみてはどうだろうか。
●関連リンク:
・こちらは8J1RL南極昭和基地です「みんなの夢を電波にのせて」
・こちらは8J1RL南極昭和基地です「ジュニアハムによる南極・昭和基地との交信チャレンジ」
●いったん広告です: