やっぱり、こういう場合に頼りになるのは短波放送だ--NHKはタイでの情勢の変化に伴い、現地在留の日本人や旅行者に適切な情報を提供するという国際放送の役割を踏まえ、5月23日16時(日本時間)から、ラジオ国際放送「NHKワールド・ラジオ日本」の日本語放送のタイ向け臨時送信を開始した。
臨時のタイ向け日本語放送に関する、NHKの発表から抜粋して紹介しよう。
『5月22日、タイで起きた軍事クーデターに伴い、現地のテレビ局を通じて放送してきた英語による「NHKワールドTV」と日本語による「NHKワールド・プレミアム」が、22日夜から視聴できなくなっています。現地では、NHK以外の各国の外国語チャンネルも同様に、視聴できない状況です。これは、タイの軍や警察による国家平和秩序維持評議会の指令による措置で、今後いつ通常の放送が再開されるかはわかっていません』
『NHKでは、少なくとも5万人余りの現地在留の日本人や旅行者への情報提供の重要性を踏まえて、ラジオ日本の日本語放送(短波放送)を、5月23日午後4時から24時間臨時送信することを決めました。「ラジオ第1」を同時放送するほか、国際放送独自の日本語ニュースや外務省の渡航情報を中心とした“海外安全情報”でタイ関連情報をお伝えします』
NHKが発表した放送スケジュールは下記のとおり。なお、送信は茨城県古河市のKDDI八俣送信所から。周波数は暫定で「今後、アジア地域でより受信しやすい周波数を確保できた場合には随時お知らせします」とアナウンスしている。
●関連リンク:2014.5.23 「NHKワールド・ラジオ日本」タイ向け臨時送信のお知らせ(NHK WORLD)
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