有限会社FCZ研究所(現在は解散)の代表、JH1FCZ・大久保氏が1975年1月に創刊した電子工作のミニコミ誌「The FCZ(The FANCY CRAZY ZIPPY)」誌を覚えているだろうか。同誌は2001年1月発行の通巻300号で終巻を迎えたが、当初は“手書き”でその後は“ワープロ原稿”という形式のため、スキャナでPDF化を図っても索引がつけられないなど「電子化の壁」が立ちはだかっている。そのため現在、有志による「The FCZ誌を後世に伝えるためのテキストデータ化」が進行中で、テキスト打ち込みのボランティア(無報酬)の募集が行われている。
大久保氏の了承のもと、The FCZ誌のテキストデータ化を進めているのはJA1RKK・中山正夫氏のボランティアグループだ。中山氏はこのプロジェクトについて次のように説明している。
現在、The FCZ誌のテキスト化のボランティアを募っています。
先刻御承知かも知れませんが、The FCZ誌は1975年に手書きでスタートしたミニコミ誌で20世紀と共に300号で終巻しています。
当初の紙媒体に加えPDF化したモノ(非売品)までは有りますが、後半のワープロ原稿の部分もテキストイメージでなく画像イメージなので、INDEXの付与等が困難で21世紀版としてテキスト化のプロジェクト始めたのですが、著者の大久保OM(JH1FCZ)のご意向も有り、作業はボランティアで成し遂げようとしております。
300人の賛同者が1号づつテキスト化して頂ければ完遂出来るのですが、現状は複数の方にご協力を頂いているものの、ボランティアですのでノルマも有りませんので、そのペースは様々で、10号分以上もこなされる方から1号に何ヶ月もかかる方まで居られます。と言う事で、ボランティア募集をさせて頂いています。
もちろん、このテキスト打ち込み作業は完全無報酬のボランティアだが、「The FCZ」誌の内容を後世に伝えるという趣旨に賛同し、協力可能な方はぜひメールで問い合わせて欲しいとJA1RKK・中山氏は呼びかけている。
★中山氏の連絡先メールアドレス:nakayama.eaton@gmail.com
なお、JH1FCZ・大久保氏は現在、千葉県佐倉市に住居を移し、2004年から自作電子回路雑誌の「CirQ(サーク)」を不定期で刊行中だ。同誌は現在PDF版で公開され、Webサイトからダウンロードし無料で読むことができる。最新号は2014年5月に発行された第64号となる。懐かしい「The FCZ」誌のテイストでユニークな回路や実験が掲載されているのでバックナンバーの閲覧をおすすめしたい。
●関連リンク:
・FCZ LABへようこそ
・The FANCY CRAZY ZIPPY 総目次(FCZ LAB)
・FCZ誌のバックナンバー販売(キャリブレーション)
・楽しい自作電子回路雑誌 CirQ(JH1FCZ)
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