6月15日に行われた、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟（JARL）の第3回定時社員総会の質疑で出た内容の中には、出席していない一般会員にも興味深いものがあった。hamlife.jpでは今後そのいくつかを紹介するが、まずは今年4月からスタートした「ライフメンバー会費」の納入状況についてだ。会費対象となるライフメンバーは23,576名いるが、年額7,200円、3年払いで20,400円の「ライフメンバー会費」を納入したのは、わずか10%、2,437名に過ぎないという。
JARLの旧終身会員に配付されたライフメンバーカード、ライフメンバー会費納入用紙、その領収証
JARLは1959（昭和34）年の社団法人発足直後から、規定された一定額の「前納会費」を支払うと、QSLカード転送や機関誌（JARL NEWS）の送付などのサービスは提供しながら、以後の会費支払いは免除するという「前納会費制度（いわゆる終身会員制度）」を設けてきた（2002年7月に新規受付を終了）。
集めた前納会費は「積立金」としてプールし運用を行い、ピーク時の1994年には17億円以上の残高があったが、会員数の減少などから連盟の財政が悪化し、1995年以降は赤字補填のために積立金の取り崩しが毎年繰り返され、2012年には残高が1,500万円程度になってしまったと言われている。
2013年6月に行われた第2回定時社員総会でこの問題が討議され、これまで会費の納入を免除されてきた“終身会員”は、今後「ライフメンバー」として会員の地位は変わらないものの、2014年4月以降（1994年7月7日以降に前納会費を納入した者は2024年4月以降）、QSLカードの転送サービスには「転送手数料（年額3,600円）」を、またQSLカード転送とJARL NEWSの購読をする場合は「ライフメンバー会費（年額7,200円、3年払い20,400円）」を支払うことになった。
では2014年4月の「ライフメンバー会費制度」の開始から現在（6月中旬）までの間に、どれだけの対象者が会費を納入したのだろうか？ 日野岳専務理事の答弁からまとめてみよう。
★ライフメンバー会費の納入状況（2014年6月 第2週目現在）
・会費対象となるライフメンバー会員：
23,576名（1994年7月7日以降の前納会費支払者を除く総数）
・ライフメンバー会費（年額7,200円、3年払い20,400円）の納入者：
2,437名（総額 約2,015万円）
・QSL転送手数料（年額3,600円）の納入者：
3,263名（総額 約1,175万円）
・JARL NEWSのみの有料購入希望者（年額2,400円）：
22名
この数字について日野岳専務理事は、「ライフメンバー会費と転送手数料の納入者を合計すると5,700名という数字は、まだまだ少ない。JARLとしては7,000名ぐらいの方に納入していただき、活躍して欲しいと思っている」「ただ収入額では、JARLが目標としていた金額の97%の達成率となった。これは想定よりもライフメンバー会費の納入者の比率が高かったことによるものだ」と説明していた。
JARLは今後もライフメンバーへの会費納入をPRしていく予定ということだった。
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＜JARLライフメンバー会費の“裏ワザ”!?＞「QSL転送」と「JARL NEWS郵送購読」で年1,200円の節約が可能!!
https://www.hamlife.jp/2014/04/15/jarl-lifemember/
＜期間加算やQSLカードのプレゼントも＞JARL、「ライフメンバー会員」の会費（年額7,200円）支払い促進のためキャンペーンを実施へ
https://www.hamlife.jp/2014/02/27/jarl-lifemember-campaign/
＜会員はさまざまな反応＞JARL、“終身会員”に「ライフメンバー会員証」と「会費払込用紙」を送付
https://www.hamlife.jp/2014/02/04/jarl-lifemember-card/
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