アメリカのアマチュア無線連盟「ARRL」のニュースから、最近配信されたものを要約してお届けしよう。6月15日に選出されたJARL(一般社団法人 日本アマチュア無線連盟)の新会長の話題も速報されているほか、ITUがアマチュア無線関連のハンドブックをPDFで公開、英国が6月21日の夏至に特別イベント局を運用する、といった情報など盛りだくさんだ。
(1)日本のJARLに新会長が就任
日本アマチュア無線連盟(JARL)は、新会長に山之内俊彦氏(JA7AIW)を選出、 副会長には高尾義則氏(JG1KTC)、 前川公男氏(JA9BOH)が選ばれた。また、専務理事とIARUとの連絡担当はJA1SLS・玉眞博義氏が務める。
JARLは、7月17~19日にコネチカット州のハートフォード開催される「ARRL100周年記念大会」の出展者のひとつである。
(2)国際電気通信連合(ITU)が「アマチュア無線とアマチュア衛星通信」の2014年版ハンドブック(PDF)を公開
国際電気通信連合(ITU)が2014年版のハンドブック「アマチュア無線とアマチュア衛星通信」のPDFファイルを公開。Webサイトからダウンロード可能になっている。ITU Radiocommunication Union(ITU-R)によって作られたこのハンドブックは、アマチュア無線の周波数割り当てとバンドプランを含むアマチュア局とアマチュア衛星通信サービスに関する一般的な情報、無線規則の抜粋とITU-RのQ&A、おすすめなどのアマチュア無線サービスに関連した情報が掲載されている。
(3)ARRL100周年記念で移動運用中の「W1AW/0」が、マイクロ波VUCCアワードのためにマイクロ波でQRV
W1AWの移動局は「ARRL Centennial QSO Party」の一部としてミネソタ州からW1AW/0として運用。この際、Northern Lights Radio Society (NLRS)のメンバーがVHF/UHF Century Club Award (VUCC)のサービスのため4つのマイクロ波帯(3.4、5.7、10、24GHz)で運用した。
6月13日に、グレン・オーバービー氏(KC0IYT)はハワード湖(ミネソタ州)の近くのグリッド・ロケーター「EN25XB」からW1AW/0をオペレーションし、同アワードの必要条件である「5つのグリッドスクエアとの交信」の達成がかかっていた、WA2VOI/0、W0AUS(運用者W0ZQ)、N0KPとも交信した。
(4)6月21日の夏至に、英国で特別イベント局「GB1JSS」がオンエア
6月21日(土)は北半球の昼間が一年で最も長い「夏至」だ。この日、16時間38分19秒の陽射しがある英国では、特別イベント局GB1JSSがHF、VHFとアマチュア無線衛星でアクティブに運用する。
運用者はチェルムズフォード・アマチュア・ラジオ協会(CARS)のメンバーで、運用地のグリッドスクエアは「JO01FQ」だ。周波数は40mから10mバンドと2mバンドのSSB、CW、PSK31とRTTYを予定しているが、この日は50MHzの「トロフィーコンテスト」の前半と日程が重なることから、6mでの運用も行われるかもしれない。メンバーであるG3SUYは「もし風の条件が合うなら、160m用アンテナとして凧アンテナを展開したい」と希望している。
(ARRLニュース 6月18日 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )
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