6月20日に開催された「第144回南極地域観測統合推進本部総会」において、今年11月末に日本を出発する「第56次南極地域観測隊員」の総勢59名(夏隊33名、越冬隊26名)が決定し、隊員名簿が公表された。夏隊の中には今回で5回目の南極入りとなるJG3PLH・近藤 巧氏の名前もある。
第56次南極地域観測隊は総勢59名で、ほかに夏隊同行者として最大26名が参加する予定だ。
同隊は、2014年11月下旬に日本を出発。オーストラリアのフリーマントルで、先に出発していた南極観測船「しらせ」に乗船し昭和基地へ向かう。昭和基地沖への接岸は例年12月下旬頃となる。その後「しらせ」で運搬してきた資材の搬入作業などを実施する。
第56次越冬隊の26名は、現在越冬中の第55次越冬隊23名と2015年2月に業務を交代し、1年間の越冬観測にあたる。また第56次夏隊の33名は南極で1か月弱の活動を行い、第55次越冬隊とともに「しらせ」に乗船し、オーストラリア経由で2015年3月下旬に帰国する予定だ。
公表された名簿を見ると、第56次夏隊の中に電離層の定常観測を担当する、情報通信研究機構(NICT)電磁波計測研究所の近藤 巧氏(JG3PLH)の名前が記載されている。
同氏はこれまで、第41次越冬隊、第49次越冬隊、第52次越冬隊、第55次夏隊と、合計4回の観測隊員を経験しており、この第56次夏隊で“2年連続5回目”の南極行きとなる。毎回、昭和基地に設置されたJARL南極局「8J1RL」を精力的に運用している。今回は1か月少々の南極滞在だがQRVに期待したいところだ。
●関連リンク:
・第56次南極地域観測隊員等の決定について(文部科学省)
・第56次南極地域観測隊員等の編成、名簿、同行者名簿 PDF(文部科学省)
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