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<世界遺産!! スウェーデンのヴァールベリ無線局>6月29日と7月2日、「SAQ」が超長波の17.2kHzでオンエアー

世界で唯一稼働する旧式のアレキサンダーソン交流発電機を備えた、スウェーデンの世界遺産「グリムトン長波海岸局(通称:ヴァールベリの無線局、コールサイン:SAQ)」が、「アレキサンダーソンの日」を記念して久しぶりにVLFの17.2kHzで電波を発射する。スケジュールは6月29日(日)の9時UTCからと12時UTCからの2回で、いずれも30分前からチューニングを開始する。さらにSAQの世界遺産指定10周年の記念送信が7月2日(水)14時30分UTCにも行われるが、こちらは受信確認証は発行されない。このほか、SAQのアマチュア無線クラブ「SK6SAQ」も両日、短波帯で運用を行う。

 

 

SAQの運用風景

SAQの運用風景

 

 

 SAQはこの前、2013年のクリスマス・イブにVLFでCW送信を行い、およそ300通の受信報告書を受け取ったが、そのほとんどはヨーロッパからのもので、米国からのリポートは3件だったという。

 1920年代に作られたアレキサンダーソン交流発電機は、当時はハイスピードで動く最新鋭の発電機で200kWに対応するといわれていた。かつてのSAQは大西洋横断が可能な信頼性のある無線通信を提供したが、現在では博物館に入るような骨董品となり、特別なイベント時にのみ送信されるにすぎない。

 送信機はスウェーデン人のエンジニアで無線のパイオニア、エルンスト・アレキサンダーソン氏によって開発された。彼は米国でGE(General Electric)社に勤務しており、その後に分離独立したRCA(the Radio Corporation of America)社ではチーフ・エンジニアを務めた。
 SAQの150フィート(約45.72m)の腕木による400フィート(約121.92m)以上の6基のタワーにはマルチ・ワイヤー・アンテナが展開されているが、実際の信号は、バーチカル・ワイヤー(それぞれ塔から1つ)から発信される。

 

 なお、アマチュア無線クラブ局「SK6SAQ」は、アレキサンダーソン交流発電機が設置された敷地内から運用が行われる。6月29日はだいたい8~14時UTCにかけて、14.035MHz(CW)、14.215MHz(SSB)、3.535MHz(CW)付近をワッチしてほしい。ただしSAQの送信時間には運用を行わない。QSLはビューロー経由だ。 (ARRLニュース 6月24日より抄訳 ※許可を得て翻訳転載/(C)ARRL )

 

※(hamlife.jpから補足)「SK6SAQ」の7月2日のQRVは8~14時UTC (SAQ 送信時を除く)に行われる。QSLはSK6SAQ via SK6DK またはビューロー経由とアナウンスされている。(参考サイト http://www.trafficlist.net/saq-transmissions-grimeton-radio-on-the-air/ )

 

 

 

●ぜひこちらもチェック!!

【動画】<長波17.2kHzで送信>受信準備はOK!? 世界遺産「SAQ」が世界に向け、クリスマスメッセージを送信

 

 

 

●関連リンク:

「SAQ “Alexanderson Day” Transmissions Set for June 29 and July 2」(ARRL NEWS)

ヴァールベリの無線局(ウィキペディア)

Radiostation Grimeton SAQ(スウェーデン語・英語)

World Heritage Grimton(英語)

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