一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)が7月1日から開始した、会員向け機関誌「JARL NEWS」の電子ブックサービス「電子版JARL NEWS」が、JARL非会員も自由に閲覧できる状態になっていることが4日わかった。本来このサービスはJARL会員のみが対象で、JARL公式サイト(JARL Web)トップページからのアクセスには「会員認証ページ」を経由しているが、認証後にジャンプする電子版JARL NEWSのページにアクセス制限は一切なく、URLアドレスも表示されていることから“誰でも見られる状態”になっているという。
hamlife.jpで既報のとおり、年4回刊行されているJARLの機関誌「JARL NEWS」を、電子ブック形式でWebサイト上から閲覧できるという会員専用サービス「電子版JARL NEWS」が7月1日にスタートした。
閲覧にはJARL会員があらかじめ登録したコールサインとパスワードが必要。JARL Webトップページのメニューから「電子版JARL NEWS」をクリックすることで、JARL.COMの会員認証ページに飛び、ここでコールサインとパスワードを入力すると、「電子版JARL NEWS」のコーナーにジャンプする仕組みとなっている。
ところが、ジャンプ先の「電子版JARL NEWS」のコーナーのURLアドレスはブラウザ上に表示されている。ここに直接アクセスすると、JARL非会員であっても各号の全ページを自由に閲覧できることが判明した。会員認証は事実上、意味を持たない状態になっている(7月5日午前6時現在)。
<ブラウザ窓に表示されるURLアドレス>
・電子版JARL NEWSのトップページ
http://jarlnews.e-manager.jp/
・電子版JARL NEWS 2014年春号のページ
https://jarlnews.e-manager.jp/book-view/view/bookNum/3/memberNum/0/groupNum/0G/
・電子版JARL NEWS 2014年夏号のページ
https://jarlnews.e-manager.jp/book-view/view/bookNum/5/memberNum/0/groupNum/0G/
「電子版JARL NEWS」の閲覧システムはJARLのサーバー内ではなく、導入したスターティアラボ社の電子ブックソフト「ActiBook(アクティブック)」のサーバー側(e-manager.jp)に置かれている。ここはJARL以外にも多数の電子ブックがコンテンツ公開に利用しているようだ(下記参照)。
なお、ActiBookには本来「コンテンツのダウンロード保存」や「印刷」といった機能も搭載されているが、電子版JARL NEWSではいずれも利用できない。そのため会員から不満の声があがっているが、これは非会員(一般人)が会員認証を通さずに閲覧した場合の「保存」や「印刷」という行為を避けるための措置とも推測できる。
<同じe-manager.jpを使用している電子ブックの例>
・週刊釣りニュース電子版 https://tsurinews.e-manager.jp/
※右上に「会員の方はこちら」というID・パスワード入力ボタンあり。
・電子ブック版タウンガイド https://ypr.e-manager.jp/
・街NAVI仙台 https://machinavi.e-manager.jp/
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