「太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター」の発表によると、太陽黒点数(SSN)が7月17日(木)に「0(ゼロ)」となってしまった。黒点がまったくないという、いわば完全停止状態だ。ここまでSSNが低下すると誰が予想しただろうか。
太陽黒点数=サンスポットナンバーは7月16日(水)に「11」まで低下したとお伝えしたが、ついに7月17日(木)には「0」という最低レベルの数値を記録した。17日付けの宇宙天気ニュースは「太陽は無黒点になっています。太陽風、磁気圏も穏やかです」と伝えている。
同じく宇宙天気ニュースによると、7月18日(金)は「太陽に小さい黒点が現れ、無黒点の状態は終わっています」とのことなので、このまま上昇へ転じるのだろうか。
【追記】
とは言っても、実際のコンディションはそれほど悪くないというDXerも少なくない。ここ最近のコンディション(サイクル24)は、SSNと連動していないケースが多いことが特徴だと言ってもいいだろう。
本来、SSNと地球の電離層の目安となる太陽エネルギー強度の数値(SFI)は連動するが、現在のコンディションはSFIが「88」と、高いからだ。また、地球側の地磁気活動を表す「A-Index」が「1」、「K-Index」が「5」なども起因しているという意見もある。
事実、21MHz帯では時間によってヨーロッパ方面の信号が聞こえたり、相変わらずARRL(米国アマチュア無線連盟)100周年記念局としてアメリカ各州からサービスを行っている「W1AW」などは、このコンディションにもかかわらず、良好に聞こえるというリポートも上がっている。もちろん、DX局側、JA局側の設備に左右されることは言うまでもない。
●関連リンク:
・太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター
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