7月19日(土)、20日(日)に大阪府池田市で開催された「第19回 関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2014)」は無事閉幕となった。ここではメイン会場となった池田市民文化会館内にある小ホールで行われた、さまざまなイベントの模様を紹介しよう。
KANHAM2014の特徴のひとつは、メイン会場である池田市民文化会館内の「小ホール」や各「会議室」「イベントスペース」を使用し、さまざまなイベントが切れ目なく開催されていることにある。その数は2日間で15以上にのぼるという。
ここでは、小ホールで行われたイベントのいくつかを紹介しよう。
★笑福亭瓶太(JO3KHA)の落語とMasacoのトークショー
落語家でJO3KHAのコールサインを持つ笑福亭瓶太(笑福亭鶴瓶の弟子)が、アマチュア無線ネタをちりばめた落語を披露するのは最近のKANHAMの恒例行事で、開始時刻になると小ホールは超満員となる。今回は兵庫県出身の歌手であるMasaco(JH1CBX)とのトークショーも行われ、軽妙な2人のやり取りに会場内は大いに盛り上がった。
★第3弾 JARLそこまで言って委員会
タイトルは関西で放送されている人気番組「たかじんのそこまで言って委員会」(読売テレビ)をもじったもの。関西地域のJARL関係者(理事、支部長、社員など)が登壇し、JARLのさまざまな問題についてを「(録音、録画はNGの)ここだけの話」としてパネルディスカッションをしてもらうというもの。「当たり障りのない話はダメ」とする司会者のキャラクターと力量が物を言う人気コーナーでもある。
今年もJARLの現職理事、監事、元理事(元副会長)、社員、支部長など14名が登壇。「JARL会長が理事互選の際に“7対8”の僅差で決まった事情」「新会長、新副会長はどんな人?」「2名の理事候補者が社員から就任を拒否された背景」「JARLが抱える2つの裁判について新執行部はどのように舵を切るか」などのテーマで関係者が本音で語った点が注目される。
今回のパネルディスカッションで出た具体的な内容は、毎年、一般参加者としてこのコーナーを傍聴している JJ1WTL・本林氏が今年もブログで子細に紹介している。
★電波監視の概要と不法局の現状 電波監視官としての体験談を語る
総務省の東海総合通信局 電波監視部で現役の「電波監視官」として活躍する野口徹也氏が、不法無線局の現状や電波監視の方法、取り締まりの方法など、普段は知る機会の少ない“取り締まる側の活動”を1時間半にわたってわかりやすく講演。不法電波の発射源を突き止め、警察と合同で取り締まる際の苦心や、電波法を守る重要性についてを語った。また講演の最後には質問コーナーも設けられ、音楽や放送を延々と垂れ流すアマチュア局の問題など、さまざまな意見や要望が出された。
★南極教室「夢・希望・つながり 南極からのメッセージ」
南極の昭和基地と結んだライブ中継のほか、南極観測隊員として越冬観測を経験し、また8J1RLの運用も精力的に行った近藤 巧氏と野口徹也氏をゲストに「南極ってどんなところ?」「観測隊員の活動とは?」といった内容を語ってもらうという、親子で楽しめるイベント。アマチュア無線技士の資格を持つ小学生も多く来場していた。
●関連リンク:第19回 関西アマチュア無線フェスティバル(KANHAM2014)
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