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<終段管名、趣味、職業まで記載>ヤフオクに1957年版&1963年版「アマチュア無線局名録」が出品

個人情報の扱いが厳しくなった現在は、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)の「会員局名録」として会員だけに頒布されるようになった「コールブック」。1990年代までは、コールサインが発給されたアマチュア局の情報をすべて掲載した「アマチュア無線局名録」が発行されていた経緯がある。希望者については自宅の電話番号も掲載され、古い局名録になると生年や勤務先、趣味、所属クラブなどの情報も記載されていた。その「アマチュア無線局名録」の貴重な1957年版と1963年版が、それぞれヤフオクに出品されている。

 

 

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CQ出版社から発行された1957年版「アマチュア無線局名録」。CQ誌と同じB5判で大学ノートと同サイズ。収録されているデータは貴重なものだ(ヤフオクの画面から)

 

 

 1957年版の「アマチュア無線局名録」はCQ ham radio誌の臨時増刊として昭和32年(1957年)5月15日に発行にされたもので、ハ-ドカバ-が付いている。出品者のコメントには「掲載局:JA1AA~JA1BKC、JA2AA~JA2XI、JA3AA~JA3ACP、JA4AA~JA4KW、JA5AA~JA5HO、JA6AA~JA6TY、JA7AA~JA7JJ、JA8AA~JA8HL、JA9AA~JA9GP、JA0AA~JA0HN。SWL:JA1-1002~1466、JA2-1014~1168、JA3-1001~1286、JA4-1018~1080、JA5-1020~1072、JA6-1005~1130、JA7-1002~1107、JA8-1003~1061、JA9-1005~1027、JA0-1013~1054」と書かれていて、当時は1・3エリア以外は、2文字コールサインが発給されている時期だったことがわかる。

 また掲載内容は、「コールサイン、氏名、生年月日、住所、免許されている周波数、電波型式、終段管名、その他(所属クラブ、RX、ANT、趣味)」とあり、個人情報におおらかだった時代が忍ばれる。

 

 

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1963年版「アマチュア無線局名録」。182×128×43mm(B6サイズ)というから、大学ノートの半分のサイズ(ヤフオクの画面から)

 

 

 一方、1963年版の「アマチュア無線局名録」は昭和38年(1963年)6月15日の発行で「掲載内容:コールサイン、氏名、生年月日、住所、免許されている周波数、電波型式、職業」「掲載局:JA1AA~JA1MRZ、JA2AA~JA2DVZ、JA3AA~JA3FRZ、JA4AA~JA4BXZ、JA5AA~JA5APZ、JA6AA~JA6CVZ、JA7AA~JA7BTZ、JA8AA~JA8BHW、JA9AA~JA9AFZ、JA0AA~JA0AXZ。クラブ局:JA1YAA~YFZ、JA2YAA~YBY、JA3YAA~YCU、JA4YAA~YAZ、JA5YAA~YAZ、JA6YAA~YBU、JA7YAA~YAY、JA8YAA~YAS、JA9YAA~YAV、JA0YAA~YAZ」という内容だ。

 このころになると各エリアで3文字サフィックスの発給が進むとともに、クラブ局(社団局)の掲載も行われていることがわかる。どちらも、日本のアマチュア無線界を紐解く上で貴重な資料と言ってよいだろう。

 

 

●関連リンク:

・[貴重]1957年版 アマチュア無線局名録(CQ出版社)(ヤフオク)

・1963年版 アマチュア無線局名録(CQ出版社)(ヤフオク)

・アマチュア無線局名録(ヤフオク)

 

 

 

 

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