CQ出版社は書籍・アマチュア無線運用シリーズの新刊「アンテナ・チューナ活用入門」(JA8CCL 木下 重博/JH5MNL 田中 宏 共著)と、アンテナ・ハンドブック・シリーズの新刊「アマチュア無線のビーム・アンテナ」(小暮 裕明/小暮 芳江 共著)の2冊を8月29日に刊行する。価格はいずれも2,592円(税込)で、「ハムフェア2014」ビジネスコーナーのCQ出版社販売ブース(B-1)において限定先行販売が予定されている。
8月29日に刊行される「アンテナ・チューナ活用入門」(左)と「アマチュア無線のビーム・アンテナ」
同社のWebサイトによると「アンテナ・チューナ活用入門」は、「釣り竿アンテナでHFオール・バンドに出てみたい! コンパクトな短縮型アンテナを活用したい。そんなときに頼りになるアンテナ・チューナ、その上手な活用方法、組み合わせるアンテナのノウハウが得られる一冊です。本書では、アンテナ・チューナを活用するにあたって必要な知識として、SWRとロスの関係、高周波アースについての考え方についても実験やシミュレーション結果を示しながら解説。ダイポール・アンテナをチューナと組んで多バンド化する方法も紹介しています」とのこと。
全120ページの本文は、下記のように章立てされている。
●アンテナ・チューナ活用入門
第1章 アンテナ・チューナの基礎知識
1-1 アンテナ・チューナとは
1-2 チューナの種類と特徴
1-3 チューナとアンテナの組み合わせ
1-4 電波障害の予防
コラム1-1 同軸ケーブル接続用チューナにワイヤ・アンテナをつなぐ
コラム1-2 ATUの問題点
コラム1-3 ~アパマン・ハム向き~ 屋外型ATUの騒音対策
コラム1-4 ループ・アンテナの意外なる躍進
コラム1-5 短縮型マルチバンド・アンテナ VS ロング・ワイヤ・アンテナ
第2章 よく飛ぶアンテナ・システムの構築
2-1 よく飛ぶアンテナ作りのために
2-2 アンテナの共振とマッチング
2-3 アンテナのアースについて考える
2-4 アンテナとゲインについて考える
第3章 屋外型アンテナ・チューナの活用
3-1 アンテナ・チューナの基礎知識
3-2 屋外型チューナの特徴
3-3 屋外型アンテナ・チューナ活用のポイント
3-4 屋外型チューナと平衡型アンテナ
3-5 電波障害の原因と対策
アンテナ・チューナ紹介 CGアンテナ CG-3000
第4章 屋内型アンテナ・チューナの活用
4-1 屋内型アンテナ・チューナのいろいろ
4-2 屋内型アンテナ・チューナ設置のツボ
4-3 屋内型アンテナ・チューナの使い方
4-4 チューナを使って,ベランダに設置したアンテナで運用する
コラム4-1 SWRメータのワン・メータ VS クロス・メータ
コラム4-2 SWRを正確に測定するには
コラム4-3 MTUで素早くチューニングするコツ
コラム4-4 WARCバンド非対応チューナの場合
コラム4-5 人工RFグラウンド装置
アンテナ・チューナ紹介 エレクラフト KAT500
第5章 資料編~アンテナ・チューナ一覧~
5-1 屋外型オート・アンテナ・チューナ
5-2 屋内型アンテナ・チューナ
5-3 人工RFグラウンド
5-4 V/UHF用のアンテナ・チューナ
コラム5-1 アンテナ用の竿
コラム5-2 アンテナ・チューナを買うには?
もう1冊の「アマチュア無線のビーム・アンテナ」は、「ビーム・アンテナの歴史は古く、マルコーニの電波実験のわずか2年後に、2素子の配列アンテナが考案されています。しかし当時は長波を使う通信だったので、多素子のビーム・アンテナは、短波通信の時代になってから全盛を迎えます。世界的に有名なビーム・アンテナは、いうまでもなく八木・宇田アンテナで、YAGIといえばビーム・アンテナの代名詞になっているくらいです。ビーム・アンテナの進化は今も続いており、実は広大な土地に設置できるプロ用よりも、限られた場所で最大の性能を発揮するように設計される、アマチュア無線用に、さまざまな技術がもりこまれているのです。もちろん本書は、これらの歴史的な経緯を詳しく解説していますが、特にハムならではのコンパクト・ビームにも多くのページを割いています」と解説。
全144ページの本文は、下記のように章立てされている。
●アマチュア無線のビーム・アンテナ
カラーでわかるビーム・アンテナの世界
第1章 ビーム・アンテナの歴史
1-1 ストーンの配列アンテナ
1-2 ブラウンの傾斜アンテナ
1-3 マルコーニのフラット・トップ・アンテナ
1-4 ビバレージ・アンテナ
1-5 マルコーニのビーム・アンテナ
1-6 八木・宇田アンテナの登場
第2章 アマチュアのビーム・アンテナ
2-1 HF帯のYAGIアンテナ
2-2 クワッド・アンテナ
2-3 HB9CVアンテナ
2-4 位相差給電アンテナ
第3章 ビーム・アンテナの実際
3-1 反射器付きアンテナ
3-2 2エレメントの位相差給電
3-3 2エレメントYAGI
3-4 多エレメントのビーム・アンテナ
3-5 アンテナの最適化にチャレンジ
第4章 市販のビーム・アンテナ その1(フルサイズ編)
4-1 YAGIアンテナ
4-2 クワッド・アンテナ
第5章 市販のビーム・アンテナ その2(コンパクト編)
5-1 折り曲げビーム・アンテナ
5-2 ツイギー・ビーム
5-3 MOXONアンテナ
5-4 マルチバンド・コンパクトYAGI
5-5 Hybrid-Quadアンテナ
5-6 D2T-Mアンテナ
第6章 ビーム・アンテナのシミュレーション
6-1 電磁界シミュレーションとは
6-2 アンテナのシミュレーション法
6-3 MMANAによるアンテナのシミュレーション
第7章 ベランダのビーム・アンテナ
7-1 ワイヤ・アンテナでビームを実現
7-2 位相差給電アンテナを作ろう
7-3 位相差給電UNEクワッド
7-4 位相差給電MLAの実験
市販アンテナのスペックの読み方
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