毎日新聞は9月1日付けの記事において、2014年12月に小惑星探査機「はやぶさ2」とともに、深宇宙通信実験機「しんえん2」をH2Aロケットで打ち上げると九州工業大学が発表したと伝えた。「しんえん2」は地球の軌道近くで太陽を周回し、月より遠い「深宇宙」空間で世界初のアマチュア無線を使った通信実験に挑むという。
毎日新聞の記事によると、「しんえん2」は九州工業大学、鹿児島大学、米航空宇宙局(NASA)などが共同で開発した直径約50センチ、重さ約17キロの多面体の小型衛星で、2014年12月にH2Aロケットで「はやぶさ2」と一緒に打ち上げられ、分離される予定だ。
炭素繊維強化プラスチックでできており、軌道投入に成功すれば人工衛星の軽量化にも道を開くとしている。地球の軌道近くで太陽を周回し、月より遠い「深宇宙」空間で世界初のアマチュア無線を使った通信実験に挑む。
記事によると、開発責任者の奥山圭一教授(宇宙工学)は「民間レベルの月の開発の先駆けにしたい」と語っている。初代「しんえん」は金星探査機「あかつき」とともに2010年5月に打ち上げられたが、軌道到達前に交信が途絶えて失敗した。
●関連リンク:
・深宇宙通信実験機:12月に打ち上げ 九州工大開発(毎日新聞)
・小惑星探査機「はやぶさ2」(JAXA)
・はやぶさ2(ウィキペディア)
・しんえん/UNITEC-1(ウィキペディア)
・九州工業大学
・国立大学法人 鹿児島大学
・NASA(アメリカ航空宇宙局)
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