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<最大10MHz帯域を記録可能>日本無線(JRC)、デジタルHF受信機「NRD-383」を新発売!! …で、気になるお値段は!?

日本を代表するプロ用通信機器メーカー、日本無線株式会社(JRC)が今年、HF受信機としては久しぶりとなる新製品「NRD-383」を発売したことが、ここ数日、海外のBCLマニアの間で大きな話題になっている。いったいどのような製品なのか、hamlife.jpも調べてみた。

JRCのデジタルHF受信機、NRD-383(同社資料より)

JRCのデジタルHF受信機、NRD-383(同社資料より)

 

 船舶関係を中心としたプロ用通信機器のメーカーとして知られる日本無線(JRC)は、かつてアマチュア無線機の「JSTシリーズ」や、NRD-505/515/525/535/545といった民生用のHF受信機を発売し、日本国内はもちろんのこと、海外でも多くのファンを獲得していた。特にHF受信機は現在でも高い人気があり、オークションでは当時の販売価格以上の高値で取引されるケースすらある。
 近年は船舶無線が短波帯のモールス通信からRTTYや衛星通信に移行したため、同社のプロ用無線機器のラインアップも減少していたが、このほど久しぶりにHF受信機の新製品が発売となった、それが「NRD-383」である。まずは同社資料から特徴を紹介しよう。

 

★デジタルHF受信機 NRD-383 (同社資料より抜粋)

 

◆概要
 デジタルHF受信機NRD-383は、受信RF信号を直接デジタル変換し、すべての処理をソフトウェアで実現した短波受信機である。制御は外部PCにより行い、LAN(1000BASE-T)による遠隔操作が可能である。
 受信したRF信号を最大10MHz帯域で記録することができ各種信号解析が可能である。

 

◆特長

(1)ダイレクトサンプリング方式を採用
 受信RF信号を直接デジタル変換し、すべての処理をソフトウェアで実現。

 

(2)2系統の受信部を搭載
 広帯域信号監視に適したワイドバンド入力と、詳細解析に適したナローバンド入力の2CHの受信部を搭載。

 

(3)高感度,高ダイナミックレンジを実現
 AMP回路の構成、素子、フィルタ回路等の各素子の歪特性を見直し、低ノイズ、高ダイナミックレンジを実現。

 

(4)デジタルIQベースバンド信号出力を搭載
 最大10MHz幅でのデジタルIQデータ出力を搭載し、各種波形解析が可能。

 

(5)19インチラック組み込み対応
 受信機本体を19インチラックへ搭載する為の搭載台をオプションで用意し、幅広い装備要求に対応。

◆定格

NRD-383の定格

 

 この特徴からもわかるように、NRD-383は100kHz~32MHzの受信帯域のうち、最大10MHz幅をまるごと記録できるという高性能なSDR受信機だ。受信機本体に操作部はなく、すべての制御はパソコンに接続し専用ソフトウェア上から行う。また遠隔操作も可能になっている。
 実はこの製品、2014年1月末に同社が発表した「日本無線技報」という技術広報用冊子の第65号(通信機器特集)に掲載されている。9月末頃に海外のBCLファンがその存在に気付いたようで、さまざまなBCL系の掲示板や情報サイトなどで紹介されるようになった。中には「What great news!」「JRC is back!」と、JRCのHF受信機“復活”の感激を伝える書き込みも見られる。

 

NRD-383は「日本無線技報」65号に掲載された

NRD-383は「日本無線技報」65号に掲載された

 

 ところで気になるのは価格だ。どのBCL系サイトも価格には言及していなかったため、hamlife.jpが直接JRCに電話取材を行ったところ、担当者から次のような回答を得ることができた。
「この製品の価格は、1台およそ500万円です」「まだこれまでに約50台ほどしか販売されていません」
 さすがはプロ用のSDR受信機である。はたして国内外のBCLファンの中から、購入者が現れるのだろうか。注目していきたい。

 

 

●関連リンク:
・日本無線
・日本無線技報 No.65 2014 通信機器特集
・デジタルHF受信機 NRD-383(PDF)

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