スウェーデン王立科学アカデミーは10月7日、今年の「ノーベル物理学賞」を青色発光ダイオードの発明と実用化で功績のあった赤崎 勇、天野 浩、中村修二の3氏に送ると発表した。各メディアは3氏のこれまでの歩みなどを精力的に報道しているが、その中で天野 浩・名古屋大学教授が中学時代にアマチュア無線に熱中し、それがきっかけで電子工学の道に進んだとのエピソードも披露されている。
アマチュア無線家にもなじみの深い「青色LED」を開発した日本人がノーベル物理学賞を受賞したという嬉しいニュースだが、実は受賞者の1人である天野 浩・名古屋大学教授は“少年時代にアマチュア無線に熱中した”という報道が相次ぎ、ハムの間でも話題となっている。
各紙の報道によると、天野氏は1960年生まれで静岡県浜松市の出身。中学1年の時に国家試験で資格を取得したアマチュア無線に夢中になり、そのときに感じたおもしろさが、名古屋大学に進み電子工学を学ぶきっかけになったという(下記関連リンクの記事参照)。
ちなみに天野氏の当時のコールサイン(JR2プリフィックスの後半)は、1978年版のコールブックで確認できた。情報によると1974年10月5日の初免許らしいが、残念ながら現在は失効状態にある(同コールサインは2012年に第三者へ再割り当てされたが、その局免許も現在は失効)。
もし天野氏が無線に熱中しなければ、青色LEDは誕生しなかったか、誕生がずっと遅れていたのかもしれない。アマチュア無線家としても、天野氏をはじめ3氏の受賞を心から喜びたいものだ。
●関連リンク:
・天野浩教授母校・浜松西関係者ら喜ぶ(読売新聞)
・「自分が世界一に」直感 ノーベル物理学賞の天野さん(朝日新聞デジタル)
・<ノーベル物理学賞>天野さん偉業に浜松歓喜(静岡新聞)
・ノーベル賞公式サイト
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