アマチュア無線家にとって嬉しいニュースが続いている。スウェーデン王立科学アカデミーは11月8日、今年の「ノーベル化学賞」を超解像蛍光顕微鏡の開発で功績のあった、ハワードヒューズ医学研究所(米国)のエリック・ベッチグ氏、マックスプランク生物物理化学研究所(ドイツ)のシュテファン・ヘル氏、スタンフォード大学(米国)のウィリアム・モーナー氏に贈ることを発表した。このうちウィリアム・モーナー氏は、米国エクストラ級のアマチュア無線家で「WN6I」のコールサインを取得していることがARRL NEWSなどで明らかになっている。
報道によるとウィリアム・モーナー氏は1953年米国生まれ。1975年に米ワシントン大学を卒業し、1982年に米コーネル大学で博士号を取得し、現在はスタンフォード大学の教授を務めている。
アマチュア無線では1980年代にアドバンス級(コールサイン:KG6TL)から最上級のエクストラ級試験に合格し、WN6Iのコールサインを得た。ちなみに当時のエクストラ級には20WPMのモールス受信試験が課せられていた。
データベースで確認したところ、現在も同氏のコールサインは有効となっている。
11月7日に物理学賞の受賞が決定した天野 浩氏に次ぐ“ハムのノーベル賞受賞”は非常に喜ばしいことといえるだろう。
●関連リンク:
・Radio Amateur is Among Nobel Prize in Chemistry Winners(ARRL NEWS)
・ William (W. E.) Moerner(Linkedin)
・The Moerner Lab(スタンフォード大学)
・ノーベル賞公式サイト
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