「太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター」の発表によると、10月12日の太陽黒点数=サンスポットナンバー(SSN)が、今年最低レベルの「28」まで減少した。その一方で、HF帯ハイバンドや50MHz帯での南太平洋方面のパスは良好で、南米やヨーロッパなども短時間ではあるがオープンしている、SSNの減少に連動しない何とも不思議なコンディションなのだ。
7月17日に「0(ゼロ)」を記録した太陽黒点数=サンスポットナンバー。その後も低迷が続き、9月の終わり久しぶりに200台まで回復した。しかしそれもつかの間、徐々に減少傾向が続き、ついに10月12日には「28」という今年最低レベルまで逆戻りしてしまった。
一般的に太陽黒点数が低いと、DX局とのQSOが難しいと言われているが、実際のコンディションは、数値ほど最悪な状況ではないのだ。とくに28MHz帯では夕方になるとヨーロッパの局がたくさん聞こえてくる。時間帯によっては、21MHz帯より賑やかだ。
南太平洋で行われている複数のDXペディション局の信号を確認すると、ヨーロッパ局をさばく様子が聞こえてくる。国内のDXerの間では「何とも不思議なコンディションだ」との声も聞かれる。
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・太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター
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