7MHz帯SSBを中心に「道の駅」「湯けむり」「湖沼」「ZA」など、個人やクラブで発行する特定のアワードのための“サービス運用”が盛んに行われている。その多くは独自の番号をルールで制定し、運用者が発行するQSLカードにもその番号の記載を求めている。JARL信越地方本部では、これらの行為が「QSLビューローの転送増加の原因の1つ」と考え、JARL局としてQSLカード転送費用の縮減への協力の意味も含め、基本的なナンバー(JCC/JCG、GLなど)以外は送出しないことを長野県・新潟県支部の合同役員会で決議し、Webサイトで告知した。

JARL信越地方本部で運用のJARL局は「道の駅」「湯けむり」などのサービスを行わないことを告知した、長野県支部のWebサイト(11月10日夜現在のもの)。その後、例示したアワード名称を削除するなど、記述の一部を11月11日夜に変更した
7MHz帯SSBを中心に、「道の駅アワード」「湯けむりアワード」「湖沼アワード」「平成の全市区町村交信アワード(ZA)アワード」などの移動運用が盛んに行われている。これらのアワードのルールでは、移動ポイントなどに独自の番号を割り振り、運用者が発行するQSLカードにその番号の記載を求めている。
JARL信越地方本部は、これらの行為が「QSLビューローの転送増加の原因の1つ」と考え、JARL局としてQSLカード転送費用の縮減への協力の意味も含め、このほど長野県・新潟県支部の合同役員会で「基本的なナンバー(JCC/JCG、GLなど)以外は送出しない」と決議し、周知を始めた。
JARL長野県支部のWebサイトでは「昨今7MHz帯SSBを中心に『道の駅』『湯けむり』『湖沼』『ZA』など、個人やクラブが発行する特定のアワードの番号がアナウンスされることが増えていますが、信越地方本部管内で運用のJARL局については、これらのサービスは一切行いませんのでご了承下さい」と告知を開始した。
(hamlife.jp注:同支部のWebサイトは11月11日夜、例示していたアワード名を削除するなど、一部の記載を変更した)
なお今後、信越地方本部管内で運用されるJARL特別局、特別記念局など(JA0RL、JR0ZAXを含む)はこのルールに則り運用されるという。
●JARL局を運用される方へ
・できるだけ多くの局に広くサービス(広報)させるべき、JARL局(特別局/特別記念局)の趣旨に鑑み、個人的なアワードの支援となる「道の駅」「湯けむり」「湖沼」「ZA」など、IARU加盟団体の制定していない番号送出は、慎むようにお願いします。
・カードにはJCC/G番号、GL、IOTA番号等、最低限のデータ記載に留めます。IARU加盟団体が制定した物とはと関係の無い番号を記載したり、道の駅スタンプなどは押さないようにお願いします。
・この取り決めは、これらの該当地に対しての移動運用を制限するものではありません。他の方の管理地で運用する場合は、電波障害対策はもちろんのこと、事前に許可を得るなど、トラブルの無いようにお願いします。
●QSOをされる方へ
・信越地方本部管内で運用されるJARL局に対しては、「道の駅」「湯けむり」などの番号を送出することを求めないでください。
・万一運用上でこれらの番号を求められても、発行されるQSLカードには番号やスタンプの記載がありませんので、予めご了承ください。
詳細は下記の関連リンクから確認してほしい。
【hamlife.jp追記】
JARL公表の資料によると、最近のJARL QSLビューローにおける国内QSL/SWLカード転送枚数は次のとおり。
平成25年度:9,579,717枚
平成24年度:10,143,550枚
平成23年度:9,508,996枚
●関連リンク:
・信越地方本部(長野県/新潟県支部)運用のJARL局のサービスについて(JARL長野県支部)
・平成の全市区町村交信アワード(ZA)アワード 公式Webサイト
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