1993年5月1日から当時の郵政省が導入した「電波利用料」。当初のアマチュア局は年額500円の支払いだったが、2005年10月以降は年額300円となっている。この利用税は、「電波の監視及び規正並びに不法に開設された無線局の探査」「総合無線局管理ファイルの作成及び管理」の原資であり、アマチュア局の電波利用料は、主に全国各地の「電波監視システム(DEURAS)」などの設備運営などに使われていると言われている。このほど総務省は、平成25年度(2013年)電波利用料の事務の実施状況などについて発表した。
総務省では、電波利用共益事務を適切に実施していくためには、その実施状況および支出状況を公表することで、無線局免許人などに対する電波利用料負担への理解を得ることが重要だとして、平成20年度(2008年)より「電波利用共益事務の実施状況及び支出状況の公表」を行っている。
また、「電波利用料制度は電波監視などの無線局全体の受益を直接の目的として行う行政事務(電波利用共益事務)の処理に要する費用について、その受益者である無線局免許人等に公平に負担していただく制度です」と説明している。
今回発表された資料には、我々アマチュア無線家に馴染みのある、不法無線局探知システム「DEURAS(デューラス、DEtect Unlicensed RAdio Stations)」や、2014年1月6日から手続きがスタートした、免許状の「送料受取人払いサービス」機能が追加された「総務省 電波利用 電子申請・届出システム Lite」などについての支出額や運用状況などについて説明している。
●手数料500円の「電波利用 電子申請・届出システム Lite」送料受取人払いサービス、1月6日から手続きがスタート
●<手数料500円の価値はあるか!?>再免許申請時、無線局免許状の「送料受取人払いサービス」を希望したら、こうやって届いた!!
総務省が12月17日に公表した「電波利用料の事務の実施状況(平成25年度)」(一部抜粋)
●【電波法80条報告書ひな形付き】総合通信局へ“違法運用”を通報するための「報告書」の書き方から提出先まで
●関連リンク:
・総務省 平成25年度電波利用料の事務の実施状況等の公表
・総務省 ・電波利用料の事務の実施状況(平成25年度)(PDF形式)
・電波利用料(ウィキペディア)
●いったん広告です: