1月5日からアマチュア無線の新バンドプラン(周波数使用区別)が施行される(既報記事はこちら)。これに伴い、日本で唯一、短波帯以下の周波数を監視している総務省関東総合通信局の「三浦電波監視センター」が、「周波数等使用区別の移行状況確認等のため、施行の日から約1か月間、HF帯以下のアマチュアバンドを重点的に監視する」という異例の発表を行った。同センターは実際どのような設備で監視を行っているのだろうか。hamlife.jpが撮影した同センターのアンテナ群の写真を紹介しよう。
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<動画リポート>日本で唯一、ITU国際監視局「総務省関東総合通信局三浦電波監視センター」を日本ITU協会が紹介
関東総合通信局は2014年12月26日、「アマチュア局の新バンドプランが、平成27年1月5日から施行されることに伴い、関東総合通信局三浦電波監視センターでは、周波数等使用区別の移行状況確認等のため、施行の日から約一か月間短波帯以下のアマチュアバンドを重点的に監視することとしたのでお知らせします。アマチュア局を開設している免許人の皆様におかれましては、新バンドプランを遵守して運用されますようお願いいたします」という発表を行った。
また最近、総合通信局の報道発表を見ていると、4アマ資格の無線従事者が10MHz帯や18MHz帯など、運用資格のないバンドで電波を発射し処分されるケースがしばしば登場するが、これら短波帯以下の周波数の電波監視を行っているのは、日本ではこの「三浦電波監視センター」だけなのだ。その業務内容や使用しているアンテナ群を紹介しておこう。
★三浦電波監視センターのおもな業務
・宇宙電波監視業務
静止衛星や地球周回衛星の位置確認、運用状態などの電波監視
・国際電気通信連合条約上の「国際監視局」としての業務
海外から到来する短波帯以下の電波監視、ITUへの報告
・国内から到来する短波帯以下の電波監視
各総合通信局の電波監視業務支援
短波帯などにおける不法・違法局による電波の発信源探索
それではhamlife.jpが撮影したアンテナ群を見ていこう
●関連リンク:
・アマチュア局バンドプラン改正に伴う電波監視について(関東総合通信局)
・電波監視システムの概要(関東総合通信局)
・国際電波監視の概要(関東総合通信局)
・宇宙電波監視の概要(関東総合通信局)
・関東総合通信局三浦電波監視センターが新バンドプラン施行に併せてHF帯以下のアマチュアバンドを特別監視(JARL Web)
・関東総合通信局電波監理部 三浦電波監視センターが新「宇宙電波監視システム」の運用を開始(JARL Web/2010年4月掲載)
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