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【解説つき】<JA3HXJ・長谷川氏の死去に伴う臨時処置>JARL、関西地方本部長の職務代行者に安孫子理事(JH3GXF)を決定

一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)は1月13日付けで、関西地方本部長の職務代行者として全国選出理事であるJH3GXF・安孫子 達氏を決定した。これは2014年12月26日に同本部長で理事の長谷川良彦氏(JA3HXJ)が死去したことに伴う臨時の処置。職務代行期間は「当面の間」としている。

 

 

関西地方本部長の職務代行者としてJH3GXF安孫子理事を決定したことを伝えるJARL Webの記事

関西地方本部長の職務代行者としてJH3GXF安孫子理事を決定したことを伝えるJARL Webの記事

 

 

 JARLは、現職の理事や地方本部長に欠員が生じた場合について、「規則」で次のように規定している。


★役員が欠けた場合の措置
第28条
 第26条第1項本文の規定により社員総会で議決を経て理事になった者に欠員を生じた場合であって、同項の選挙において次点の者がいた場合には当該次点者を候補者とし、次点の者がいない場合には新たに選挙を実施して理事の候補者を選出して、社員総会において理事の選任の決議を行うものとする。ただし、理事会が欠員となった理事の任期の残存期間を勘案して特に決議したときは、欠員を補充しないことができる。

 

★地方本部長が欠けた場合の措置
第37条
 地方本部長は、第20条第3項の規定による地方本部区域毎に行われた理事の候補者の選挙で選ばれ社員総会の決議を得て理事となった者がその任にあたる。ただし、理事に欠員が生じた場合若しくは社員総会の決議を得られず当該地方本部区域内の理事がいない場合であって、第28条の規定による理事の選任が行われるまでの間は、会長は当該地方本部の支部長の意見を聞いて、当該地方本部区域内の正員に会長が委嘱することができる。この場合の地方本部長は、理事の職務に就くことはできない。


 JA3HXJ・長谷川氏の場合、2014年春に行われたJARLの平成26年通常選挙で、関西地方本部選出の理事候補者として立候補し、対立候補のJG3CCD・石本氏に1058票の差をつけて当選。同年6月に行われた第3回定時社員総会での決議を得て、理事と関西地方本部長に就任した(任期は2年間)。

 昨年末に長谷川氏が死去されたことによりJARL理事に欠員が生じたが、規則第28条によると、このようなケースの場合「次点者を候補として、社員総会で選任決議を行う」と定められている(※社員総会での“就任否決”によって生じた欠員とは異なる扱い)。そのため、2015年6月に行われる第4回JARL定時社員総会で、JG3CCD・石本氏の選任が議題になると見られる。
 ただしこの規則には「欠員となった理事の任期の残存期間を勘案して、特に決議したときは、欠員を補充しないことができる」とも記載されているため、“欠員のまま”とする決議を行う可能性もある。

 一方で、関西地方本部長を6月の定時社員総会まで空席のままにすることは、3エリアのさまざまな業務や行事の停滞を招く可能性が高い。
 こうした事態を避けるため、規則第37条では地方本部長について「理事の選任が行われるまでの間は、会長は当該地方本部の支部長の意見を聞いて、当該地方本部区域内の正員に会長が委嘱することができる」と規定されている。ただし委嘱された者は理事職には就けない。

 このほど1月13日に関西地方本部長の職務代行者に決まったJH3GXF・安孫子氏(全国選出理事)は、あくまで臨時の代行者であり、規則第37条に規定された“会長が委嘱できる地方本部長”という扱いではない。
 今後、JARL会長が別の3エリア会員を「理事ではない関西地方本部長」として委嘱するのかという点と、2015年6月に開催される第4回定時社員総会でJG3CCD・石本氏の理事選任を決議するかという点に注目が集まってくるだろう。

 

●関連リンク:
・関西地方本部長の職務代行者の取扱いについて(JARL Web)
・JARL規則(JARL Web)

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