日本のアマチュア無線局のコールサインは「同一コールエリアでは1つのみ」という原則がある。とは言っても、個人局の多くは「移動する局」の1局のみか、「移動する局」とハイパワーの「移動しない局」の2局を開設するケースが多いだろう。ところが、コールサイン研究で知られるJJ1WTL・本林良太氏が、総務省の「無線局等情報検索」の2014年末(12月20日付)データを元にした調査によると、同一コールサインでなんと「7局分」の免許を持っている人が1人、「5局分」が4人、「4局分」が39人、さらに「3局分」は427人も存在するというのだ。今回で4回目の調査になるが、トップの「7局」は記録更新!と伝えている。
昨年に引き続き(2014年2月3日記事)、JJ1WTL・本林氏が「第4回 全日本局数持ちコンテスト」というタイトルの調査結果をブログで掲載した。
これは総務省が提供する「無線局等情報検索」のデータを用いて集計し、国内における個人局、社団局の無線局免許状発行状況から調査分析したものだ。それによると、同一コールサインでもっとも多くの無線局を設置しているのは、JL1HHNの「7局分」であることが判明した。昨年、JL1HHNは「6局分」だったので、この1年間で1局分増えたということだ。同一免許人の“7局持ち”は、記録更新だという。
さらに、“5局持ち”はJF1UOW、JF1UOX、JF3BDN、JS3CTQの4免許人。昨年と変わらない陣容となる。“4局持ち”は39免許人(昨年は34免許人)、“3局持ち”427免許人は(昨年は398免許人)と続く。増加傾向にあるのは、同一エリア内に別宅シャックを設けたり、遠隔操作を行う局が増えたことによるらしい。
本林氏はブログの中で、「いっぱい持っている方が増えてきているのが判ります。背景としましては,以下が想起されます」として、以下の理由を挙げている。
・設備共用の一般化(“パラサイトシャック”?)
・(定年にともなう)リゾートシャックの普及
・リモコンシャックの普及
・個人局のVoIPノード立ち上げで別局化…など
なお今回の調査は、“エリアまたがり”で局を複数持っている場合の集計、合算は行われていない。詳細は本林氏のブログを参照して欲しい。
↓「第3回 全日本局数持ちコンテスト」ブログ掲載時の記事
●<総務省のデータで独自集計>同一コールサインの下で一番局数が多い免許人は、なんと“6局持ち”だった!
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