日本南極地域観測隊の越冬隊員の1人であるJG2MLI・吉川氏の現地からのブログ「こちらは8J1RL南極昭和基地です」によると、1月20日をもって第55次隊による8J1RLの運用を終了したと報告している。また、1月24日付けの大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所 南極観測のホームページによると、1月12日、現地時間14時06分(日本時間20時06分)、昭和基地沖約500mに接岸した「しらせ」から、パイプラインを展張し、昭和基地貯油施設への燃料輸送、13日夜間からは雪上車による大型物資の氷上輸送、23日からは、ヘリコプターでの空輸を行い、1月24日、昭和基地への全量輸送(1,037トン)を完了したと伝えている。現地での運用は第56次隊へ引き継がれた。
2014年11月20日に10,0000QSOを達成した南極昭和基地JARL局「8J1RL」(2014年11月25日記事)。第55次隊員による精力的な運用で、多くのJAハムが南極との交信に成功している。そして、1月20日をもって55次隊によるサービスは終了した。
第55次越冬隊員であるJG2MLI・吉川氏は1月月22日のブログには、JH1TOF・今泉隊員の集計による、8J1RLの運用データ(周波数/モード別集計、エンティティー集計、隊員/モード別集計)が紹介されている。それによると、総QSO数は11,326局、エンティティーは100以上にものぼる。
ブログには、
紙カードは帰国後の4月にJARL宛に発送いたします。今しばらくお待ちください。eQSLは全QSO分のデータをアップロード済みです。ご確認下さい。
すでに引継ぎを終えましたので、以降は56次隊による運用になります。カードも一新しますので、またガンガン呼んで頂ければと思います。
一年間、多くの方に呼んでいただき、またQSOできたことへの感謝のお言葉も頂戴したりで本当に嬉しい限りです。
ありがとうございました。
帰国後、どこかで報告の場でもありましたら、南極での生活と8J1RL運用についてお話させていただきますので、いつでも声を掛けて下さい。
de 吉川/JG2MLI
公開されたデータを見ると、7MHz帯のCW/JT65モードから29MHz帯のFMモードまで、さまざまなバンド、モードでサービスを行った様子がわかる。詳しくは、下記の関連リンクから確認してほしい。
●関連リンク:
・55次隊運用終了(こちらは8J1RL南極昭和基地です)
・「しらせ」から昭和基地に輸送完了(大学共同利用機関法人 情報・システム研究機構 国立極地研究所)
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