有限会社FCZ研究所(現在は解散)の代表を務めた、JH1FCZ・大久保氏が2004年から不定期で刊行している自作電子回路雑誌「CirQ(サーク)」の最新号(066号)がPDF版として公開された。この中で大久保氏は今号をもって同誌の終刊を告知、さらに今年8月9日で無線局免許の有効期限を迎えるJH1FCZのコールサインも再免許申請は行わないことを明らかにした。CirQはWebサイトから無料でダウンロードし閲覧できる。
「CirQ(サーク)」はJH1FCZ・大久保氏が2004年から不定期で刊行している自作電子回路雑誌。現在はPDF版で公開され、Webサイトからダウンロードし無料で読むことができる。
その最新号(066号)が2014年1月27日に公開された。内容は「光通信で遠くへ飛ばすノウハウ」「ぎんれいが落ちる」「読者の声と質問のご多恵」「雑記帖」などを、懐かしい「The FCZ」誌のテイストで読むことができる。
同号の中で、大久保氏は昨年末からの一時期、体調不良で入院したことを明らかにし「いつもなら1週間位で編集が終わるのに少しも先へ進みません。前から言っていましたがどうやらこれは潮時のようですね。なんだかおしまいがぴしっとしませんが、これでCirQもおしまいにしましょう。光通信についてはもうすこしやりたかったですが残念です。皆さん、長い事CirQをご愛読戴きまして有り難う御座いました」と終刊を告知した。
また大久保氏のコールサイン「JH1FCZ」は、今年8月9日で無線局免許の有効期限を迎えるが、再免許のための電子申請がMacintoshで行えないことに抗議の意を表明、「国が進める電子化というものがそんものかと思いました。結論として総務大臣宛に抗議の手紙を届けると共に“再免許の申請はしない”つまりJH1FCZはこの世に無くなることを決めました」とコラムに記載している。
CirQはユニークな回路や実験が掲載されている。バックナンバーを含めての閲覧をおすすめしたい。
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