DXCCウォンテッドランキング最上位クラスで、22年ぶりのオンエアーとなるカリブ海の「K1N(ナバサ島)」大型DXペディションが2月14日までの予定で現在行われている。すでに“K1N祭り”も後半戦に突入したが、コンディションがいまひとつ上がらない状況で、QSOに苦戦しているDXerも多いと思う。今回、JA/HL地域のパイロット局を務めるJA1ELY・草野氏から「JA局を含むエリア向けにバンドごとのサービスタイムを、現地のDXペディションチームへリクエストした」というアナウンスが届いた。
K1NのDXペディションチームの公式ページには、現地からのオンエアーの様子を捉えた画像が現地時間の2月7日にアップされた。これらの画像を見ても、厳しい環境の中でサービス運用が行われている状況がわかる。
画像に写っている指向性のあるアンテナは、2エレビームが2基、しかも地上高が数メートルといったところだろうか。あとはワイヤーアンテナ類となる。
大型設備を有するDXerならともかく、ほとんどのJA局は、コンディションの低下と相まってQSOに苦労している状況だろう。
この状況を憂慮して、JA/HL地域のパイロット局を務めるJA1ELY・草野氏から、JA局を含むエリア向けに、バンドごとの“サービスタイム”を現地のDXペディションチームへリクエストしたというアナウンスが届いた。
その措置のおかげか、HF帯のハイバンドを中心に信号が強くなったというJA局からの報告もあるようだ。
しかし、「JA局の呼び方が酷い!」というK1Nのオペレーターからの苦情も届いている。
草野氏はこうした状況をふまえ、「自分のコールサインが正確にリターンされているのが確認できたら、オウム返しに自分のコールを繰り返さないこと」「JA局からの返信はCWなら599 TU、SSBなら59 thanksだけで良く、たぶんミスコールされたら大変だから念のためにと自分のコールをダメ押しするのでしょうが、これは絶対にやらないでください。2度3度は言語道断です」「ただでさえQSOレートが上がらないJA相手に、これをされるとK1NのオペはJA指定をしなくなります。JA指定されないのは、このせいかも知れません」といった周知を行っている。
●バンド別、JA局を含むエリア向けサービスタイム
10mバンド:2200~2330(UTC) > 0700~0830(日本時間)
12mバンド:2200~0100(UTC) > 0700~1000(日本時間)
15mバンド:2200~0100(UTC) > 0700~1000(日本時間)
17mバンド:2200~0100(UTC) > 0700~1000(日本時間)
20mバンド:1200~1400(UTC) > 2100~2300(日本時間)
30mバンド:1000~1300(UTC) > 1900~2200(日本時間)
40mバンド:0900~1130(UTC) > 1800~2030(日本時間)
80mバンド:1030~1130(UTC) > 1930~2030(日本時間)
160mバンド:1030~1130(UTC) > 1930~2030(日本時間)
現地のオペレートの様子を捉えた画像(K1N DXペディション公式サイトから)
●関連リンク:
・現地オペレートの様子(K1N DXペディション公式サイト)
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