1月30日には200に迫る「193」を記録した太陽黒点数(SSN)だったが、それをピ-クに下降傾向が続き、2月16日にはついに「44」までダウンしてしまった。22年ぶりのオンエアーという、カリブ海から「K1N(ナヴァッサ島)」の大型DXペディションも日本時間の2月15日に終了。ペディ後半戦は、コンディションにも(設備にも)恵まれず、残念な思いをしたDXerも少なくない。
「K1N」DXペディションは、終盤に近づくと積極的にJA/アジア向けサービスやATNO(all time new one)、すなわち一度も交信に成功していない局の優先サービスを行っていた。少なくとも今後10年間は同エンティティーからの運用の許可(上陸許可)がないと見られ、今回は貴重なチャンスだったからだ。
しかし、コンディションがとにかく低調だった。それを物語るように、太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)のグラフからも勢いがなくなっていく様子がわかるだろう。また、太陽の黒点数の値となる「SFI(Solar Flux Index)」も冴えない。
今回記録したSSN「44」は、昨年の2104年10月12日の「28」以来の低い数字だ。一般的に太陽活動が弱くSSNが低いと、HF帯のハイバンドではコンディションが低迷すると言われている。だが、K1Nの最終日近くでは10mバンドの信号が強かったというリポートも聞かれる。
一方で、「サンスポットナンバー」が太陽側のコンディション数値ならば、HF帯には15以下が望ましいと言われる地球側の地磁気活動を表す「A-Index」が「6」、HF帯には3以下が望ましいと言われる「K-Index」が「1」という状況である。
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