米国でアマチュア無線の急成長が続いている。FCC(米国連邦通信委員会)の2014年末の免許データでは、アマチュア無線局数は同国史上最高の72万6,275に達した。この増加傾向は2015年の1月、2月も続いており、現在は72万7,000強という世界一のハム人口となっている(免許期限切れで2年の猶予期間内にある局や社団局を除いた数値)。
ジョー・スペローニ氏(AH0A)のFCCアマチュア無線統計Webサイトによると、2014年のアマチュア無線局数は、秋に多少低迷したものの着実に成長した。過去10年でアマチュア無線局の免許数は約8.1パーセント増加した。
またアマチュア無線試験を開催するボランティアグループの1つであるARRLのVECによると、ARRL主催のアマチュア無線試験は2013年に6,823回開催されたものが2014年は7,216回と増加。新規で免許を取得した者も3万3,000以上で前年比約15%増となり、資格のアップグレードに成功した者も前年比で13%増加するなど、史上最高の伸びとなった。
(ARRLニュース 3月4日付 ※許可を得て抄訳/(C)ARRL )
【hamlife.jp参考】
日本のアマチュア局は1995年3月末に過去最高の136万4,316局となり、その後は減少傾向にある。
2002年3月時点では80万5,280局(社団局含む)と「世界一」の座を守っていたが、2003年12月に67万4,016局まで減少し、この時点で米国に抜かれ世界第2位になった。2014年12月末時点の免許局数は43万5,784局と、米国より34万局以上少ない。
なお第1級~第4級アマチュア無線技士の無線従事者免許証の発給総数は340万を超えている。
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