3月18日(水)早朝より、太陽フレアによる太陽風が地球に到着して起こる“磁気嵐”が、大規模に発生している模様だ。「HF Propagation and Solar-Terrestrial Data Website」の日本時間11時4分のデータによると、地磁気を表す「K-Index」が、近年稀に見る「8」を表示、「Severe storm=超猛烈な磁気嵐」という状態だ。HF帯を中心に全バンドで「Poor」という通信障害を表すレッドゾーンを示している。また18日未明には、北海道で日本国内としては11年ぶりに「低緯度オーロラ」の観測と撮影に成功した。
「サンスポットナンバー=太陽黒点数(SSN)」が太陽側のコンディション数値ならば、HF帯には15以下が望ましいと言われる地球側の地磁気活動を表す「A-Index」、HF帯には3以下が望ましいと言われる「K-Index」が大変なことになっている。
「HF Propagation and Solar-Terrestrial Data Website」の日本時間11時4分のデータによると、「A-Index」が「117」、そして「K-Index」が「8」いう状況である。早朝より事態が悪化しているようにも見える。今後のコンディションに注視したい。
また「宇宙天気ニュース」でも11時9分のリポートで「CMEによる太陽風の乱れが到来し、磁気圏が激しく乱れています」と伝えている。
●「A-Index」レベルの目安
0-7=Quiet
8-15=Unsettled
8-15=Unsettled
16-29=Active
30-49=Minor storm
50-99=Major storm
100-400=Severe storm
●「K-Index」レベルの目安
0=Inactive
1=Very quiet
2=Quiet
3=Unsettled
4=Active
5=Minor storm
6=Major storm
7=Severe storm
8=Very severe storm
9=Extremely severe storm
【3月18日追記】
報道によると、3月18日未明には北海道名寄市の「なよろ市立天文台」が、日本国内では11年ぶりとなる「低緯度オーロラ」の観測と撮影に成功した。これも磁気嵐の影響とみられている。同天文台のWebサイトに画像が掲載されている。
●関連リンク:
・HF Propagation and Solar-Terrestrial Data Website
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