4月25日にネパールで発生したマグニチュード7.8の大地震で、ネパール国内では多数の住宅の倒壊やエベレスト周辺での雪崩などが発生し、5,000人近い死者と1万人にのぼる怪我人が報告されている。そうした中、周辺国では救援物資輸送のため、アマチュア無線による非常通信が行われている。
非常通信のネットは、インドのアマチュア無線連盟の災害コミュニケーションコーディネーターであるJayu Bhide氏(VU2JAU/AT150ITU)をコントロール局とし、インドから参加する他の局とともに14.205/14.215MHzを24時間体制で運用、救援物資の輸送をまとめようとしている。Bhide氏は「我々の局は休みなく運用している」と述べている。
またamateurradiodx.comは、7.100MHz、18.160MHz、21.360MHzによる非常通信の運用を報告している。
カトマンズのSatish Kharel氏(9N1AA)は、太陽光発電を利用し25W出力で運用、Suresh Upreti(9N1HA)とともにネパール警察の通信をコーディネートしている。このほか、イスラエルのAmir Bazak氏(4X6TT)も非常通信ネットワークに参加し、周波数をクリアにするサポートを行った。
なお、ネパールには2012年にカトマンズ郊外に最初のレピーター(in 145.00MHz、Out 434.50MHz)が設置されている。(ARRLニュース 4月27日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
●関連リンク:Amateur Radio in Play in Aftermath of Nepal Earthquake(ARRL NEWS)
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