毎年8月最初の土日に開催される、一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)主催の「フィールドデーコンテスト」が今年も行われる。3.5/7/14/21/28/50/144/430MHz帯と、1200MHz帯以上の各アマチュアバンドで開催され、多数の局が移動運用で参加することから、レアな市郡区町村からのオンエアーに期待するハムも多いだろう。しかし、今回から開催時間が「8月第1土曜日の18時から翌日の昼12時まで」となるほか、「ホームステーションの最大空中線電力は50W」「ホームステーション同士の交信、マルチ取得も有効」など、コンテスト規約が大きく変わった(2月26日記事)。この変更点には注意が必要だ。
日本国内のアマチュア局、およびSWLを対象にした「第58回フィールドデーコンテスト」が8月1日(土)、2日(日)の2日間にわたり開催される。コンテスト参加局は、より多くの局から呼ばれることを期待して、山岳移動や珍市郡区町村からオンエアーするケースも少なくない。
文字通り、“移動運用が主体”のコンテストだから、レアな町村からの運用が期待されている一方で、昨年までは土曜日21時から日曜日15時までだった開催時間が、土曜日18時から日曜日12時までに変更されたり、ホームステーション同士の交信も有効になるなど、今回から以下のように規約が大きく変わった。
【コンテスト開始時間の変更】
8月第1土曜日の18時から始まり、翌日の昼12時で終了となる。
【新しい参加種目の新設(日曜日6時から12時までの6時間運用)】
電信部門:シングルオペ/オールバンドモーニング【CAR】
電信電話部門:シングルオペ/オールバンドモーニング【XAR】
【ホームステーションでの運用は最大空中線電力が50Wに】
ただし電話部門は空中線電力が10W以下(50~430MHzでは20W以下)に変更なし。電話部門すべての種目は、空中線電力が10W以下(50~430MHzバンドでは20W以下)に規定。これを越える場合には、電信電話部門の該当する種目での参加となる。
【電信部門及び電信電話部門に、日曜の6:00から12:00の6時間運用の種目が新設】
【ホームステーション同士の交信を1点とし、マルチも有効とする】
常置・設置場所からコンテストに参加する場合も、移動運用を行っていない局(ホームステーション)とのQSOが得点・マルチになる。
交換するナンバーは、3.5~1200MHz帯が「RS(T)符号による相手局のシグナルレポート」+「自局の運用場所を示す都府県地域等ナンバー」+「空中線電力を表すアルファベット1文字」、2.4GHz帯以上は「RS(T)符号による相手局のシグナルレポート」+「自局の運用場所を示す市郡区ナンバー」+「空中線電力を表すアルファベット1文字」となる。
なおJARLでは電子ログ提出推進の一環として、今回も紙によるログ・サマリーの提出は“手書きのもの”のみを受け付けることに規約が変更されているが、ワープロソフトなどを使って紙にきれいにプリントアウトしたものは受け付けられないので注意が必要だ。
JARLでは、手書きのログをJARLコンテスト用の電子ログとサマリーにして、電子メールで提出できるようにするツールとして「E-LOG MAKER」を用意している。また、JARLコンテストの電子ログフォーマットに対応したメールを作成して送信するためのページも用意している。
マルチプライヤーや局種係数など、詳しいルールはJARL Webで確認してほしい。
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●<8月のFDコンテストは18時から翌12時までの開催、ホーム局同士の交信も有効に!!>JARL、主催コンテストの大幅ルール改正を発表
●関連リンク:
・コンテストガイドラインFAQ フィールドデーコンテストについて(JARL Web)
・E-LOG MAKER のダウンロード(JARL Web)
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