7月31日(金)夜、山口県山口市を会場に開催されている「第23回世界スカウトジャンボリー」会場に設置された同イベントの記念局(臨時局)「8N23WSJ」に集合した世界各国のスカウトたちと、国際宇宙ステーション(ISS)の宇宙飛行士の間で「ARISSスクールコンタクト」が行われ無事成功した。
今回のARISSスクールコンタクトは、世界各国のスカウト約3万名を集めて7月28日から8月8日まで開催されている「第23回世界スカウトジャンボリー」の科学教育プログラムのひとつとして企画されたもの。日本国内と世界各国からそれぞれ選抜された10名ずつ、合計20名のスカウトたち(14~17歳)が、ISS搭乗中のチェル・リングリン宇宙飛行士(KO5MOS)に質問をする形式で7月31日の20時26分から行われた。
準備は31日の14時頃から、8N23WSJの会場敷地内に144MHz帯のクロス八木を設置するところから始まり、夕方からは質問するスカウトたちによる入念なリハーサルが行われ、準備万端を整えて20時26分からの本番に備えた。こうしたアンテナ設営やリハーサル、会場整理などは世界ジャンボリーに参加している各国のスカウトたちの手によって進められ、指示やレクチャー、交信イベントの司会などはすべて英語で行われた。
この日のISSの軌道は日本列島上空を西から東へほぼトレースする絶好のパス。地上から「NA1SS、This is 8N23WSJ Over」という呼びかけに応答してきたISS側の信号は強力で、「ISSではお風呂はどうしていますか?」「病気になったらどうしますか?」などスカウトたちの英語による質問にチェル・リングリン宇宙飛行士が丁寧に回答。無事に20名全員が交信を終えることができ、会場内は終了と同時に歓声に包まれた。
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