hamlife.jp(ハムライフ・ドット・ジェーピー)

注目キーワード:

hamlife.jp > ニュース > BCL > 【追記あり】<Webサイトで詳細なスケジュールが公開に>東京地区の民放AM局による「FM補完放送(ワイドFM)」、10月5日(月)から試験電波を発射!!


【追記あり】<Webサイトで詳細なスケジュールが公開に>東京地区の民放AM局による「FM補完放送(ワイドFM)」、10月5日(月)から試験電波を発射!!

AMラジオ放送の難聴対策や送信所の災害対策などを目的に、アナログテレビ放送の“跡地”の一部、90~95MHzを使用して行われる「FM補完放送」。すでに秋田、富山、愛媛、山口、鹿児島、茨城などの民放AM局で正式放送が始まっているが、いよいよ東京地区の民放AMラジオ3局(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送)でも2015年12月から「ワイドFM」の愛称でスタートする。これに先立ち2015年10月5日(月)から、送信所である東京スカイツリー(東京都墨田区)で試験電波が発射されることが告知された。

 

 

「V-Low受信対策センター」のWebサイト。東京地区におけるFM補完放送、V-Lowマルチメディア放送の試験電波発射スケジュールが公開された

「V-Low受信対策センター」のWebサイト。東京地区におけるFM補完放送、V-Lowマルチメディア放送の試験電波発射スケジュールが公開された

 

 

 10月5日から東京地区で発射されるのは、株式会社TBSラジオ&コミュニケーションズ(90.5MHz)、株式会社文化放送(91.6MHz)、株式会社ニッポン放送(93.0MHz)による「FM補完放送」(いずれも空中線電力7kW、送信所:東京スカイツリー)と、株式会社VIPが行うデジタル方式の「V-Lowマルチメディア放送」(コールサイン:JOLZ-MM3、周波数:105.428571MHz、電波型式:3M90 X7W、空中線電力:10kW、送信所:東京タワー)の試験電波だ。

 

東京スカイツリーでは「FM補完放送」のアンテナ設置工事(青いネットの部分)が進められている(2015年8月下旬撮影)

東京スカイツリーでは「FM補完放送」のアンテナ設置工事(青いネットの部分)が進められている(2015年8月下旬撮影)

 

 これら4社は試験電波の発射により、一般のFMラジオや地上デジタルテレビに電波障害が起きる可能性があるとして「V-Low受信対策センター」を設立。試験電波発射スケジュールの公開や受信障害の有無の確認、障害発生時の対応などの告知を行っている。このほど同センターのwebサイトに試験電波発射の具体的スケジュールが公開された。その一部を紹介するので、一度ワッチしてみてはいかがだろうか。良好なロケーションで指向性のある外部アンテナを使用すれば、東北や信越、東海地方の一部でも受信できる可能性がありそうだ。

 なお、当初の試験電波は無変調キャリア、単一の信号音などで電波の断続もある。その後は放送局名とコールサインのアナウンス、短い音楽などが流れる模様。AMラジオとの同時放送は試験・調整が順調に進んだ“最終ステージ”に入ってからとなるようだ。

 

東京地区のFM補完放送とV-Lowマルチメディア放送の2015年10月期試験電波発射スケジュール(「V-Low受信対策センター」のWebサイトより)

東京地区のFM補完放送とV-Lowマルチメディア放送の2015年10月期試験電波発射スケジュール(「V-Low受信対策センター」のWebサイトより)

想定される受信障害についても具体的に記載されている(V-Low受信対策センターのwebサイトより)

想定される受信障害についても具体的に記載されている(V-Low受信対策センターのwebサイトより)

 

 高層ビルの林立や電子機器などによる雑音で聞きにくくなっていた東京地区のAMラジオ放送が、FM補完放送によって受信状況が改善されることに期待したい。なおFM補完放送の受信には90~95MHzをカバーするFMラジオ、または受信機が必要となる(アナログテレビ放送時代に市販された「テレビ1~3chの音声が聞こえるラジオ」でも一部を除き可能)。

 

【追記】
 関係者への取材によると、FM補完放送の試験電波発射は「第1段階」から「第4段階」に分類され、第1段階では空中線電力が110W、第2段階は1.75kW、第3段階は4.0kW、第4段階はフルパワーの7.0kWとなっている。また同じくV-Lowマルチメディア放送の試験電波は、第1段階が1.0kW、第2段階が2.5kW、第3段階が5.0kW、第4段階はフルパワーの10kWである。

 いずれも10月19日以降、第4段階の試験電波が発射されているが、これまで受信対策センターへの問い合わせ、および電波障害、受信障害などの申告は非常に少なく、試験は順調に行われている状態という。

 11月以降も試験電波の発射は続くが、一部の発射スケジュールを変更し、11月2日午前10時以降は、原則的に24時間の連続送信を行う予定という(月曜日早朝などに停波する時間帯もある)。

 

 

●関連リンク:
・V-Low受信対策センター
・TBSラジオ&コミュニケーションズ(AM954kHz / FM90.5MHz)
・文化放送(AM1134kHz / FM91.6MHz)
・ニッポン放送(AM1242kHz / FM93.0MHz)
・株式会社VIP
・FM補完中継局(ウィキペディア)

●いったん広告です:

レビュー評価高い Amazonベーシック アルカリ乾電池 単3形20個パック

充電式ニッケル水素電池 単3形8個セット (最小容量1900mAh、約1000回使用可能)