八重洲無線株式会社は、独自のC4FMデジタルモードを搭載した144/430MHz帯モービル機、「FTM-400D/DH」の新ファームウェアを2015年12月25日に公開した。メインファームウェアとDSPファームウェアの両方が更新され、弱電界やマルチパスなど受信状態が厳しい条件下でのC4FMデジタル復調制御をさらに最適化するなどの改良が施されている。なおFTM-400XD/XDHは対象外となっている。さらに同社は、WIRES-Xのノード局で使用される接続用キット「HRI-200」の新ファームウェアも公開した。
FTM-400D/DHの新ファームウェア公開は7月14日以来。またHRI-200の新ファームウェア公開は初めてとなる。八重洲無線のWebサイトで公開された概要は下記のとおり。
★FTM-400D/DHの新ファームウェアについて
メインファームウエア(Ver2.1)
DSPファームウェア(Ver4.10)
※おもな変更点:
(1)C4FMデジタルおよびAPRS通信の相手局との距離を20,000kmまで表示可能としました。
(2)弱電界やマルチパスなど受信状態が厳しい条件下でのC4FMデジタル復調制御をさらに最適化しました。
(3)ワイヤーズ基地局運用時に通常のノイズSQLに加え、DSQ(Digital SQL)コードの一致によるBusy検出機能を追加しました。周波数の利用状況などに応じて、ワンタッチで切り替えることができます。
(4)その他、機能改善および最適化を行いました。
詳細情報やダウンロードは、FTM-400D/DHのWebサイトで確認できる。なお新製品のFTM-400XD/XDHは対象外なので注意が必要だ。
★WIRES-X接続用キット・HRI-200の新ファームウェアについて
ファームウェア(Ver.1.01)
※おもな変更点:Webサイト、ソフトウェアいずれにも記載なし
ダウンロードはWIRES-XのWebサイトに会員ログイン後、「ノードオーナページ」にアクセスし「ファームウェアダウンロード」から入手する。なお実際のファームアップ作業にはUSBドライバーのインストールや、HRI-200の内部を開けて、プログラムスイッチを切り換える作業が必要となる。
その他、動作環境やアップデート時の注意などは下記関連リンク参照のこと。
●関連リンク:
・FTM-400D/DH 各種ファイルのダウンロード(八重洲無線)
・WIRES-X Webサイト(八重洲無線)
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