八重洲無線株式会社は2016年3月12日、東京都千代田区のCIVI研修センター秋葉原で「秋葉原 YAESU無線まつり」を開催した。当日は多数の来場者があり(※追記:3月14日「おおよそ300名が入場」との公式発表があった)、同社の新製品や共催メーカー各社の展示、各クラブによるデモンストレーション、ミニ講演などを楽しんだ。
「秋葉原 YAESU無線まつり」の会場風景。写真奥が八重洲無線の実動展示。手前の左右壁際に共催メーカー各社や団体、クラブなどのブースを配置
「秋葉原 YAESU無線まつり」の会場となった、CIVI研修センター秋葉原のある「相鉄万世橋ビル」は2015年に竣工したばかり。今回のイベントには同建物の管理会社が全面協力し、開催前日に屋上テラス(地上高約38m)へHFのツェップアンテナを設置、同軸ケーブルを100m近く引き回して3階の会場内と結んだという。またV・UHF帯のアンテナは3階の非常階段に設置した。こうした甲斐あって、会場内に展示された各無線機では実際のアマチュアバンドが良好に受信でき、来場者にも好評を博していた。
今回のイベント会場は広さ約115平方メートル(約35坪)。八重洲無線は最も奥のスペースに無線機器をカテゴリー別に実動展示。手前側左右の壁際では協賛メーカーやアマチュア無線クラブなどがブース展示を行った。共催メーカーは八重洲無線のリグと自社製品のコラボレーション提案を行うという形式となっていた。来場者はこうした展示やデモンストレーション、講演などを思い思いに楽しんだ。
では当日の模様を写真で紹介しよう。
「秋葉原 YAESU無線まつり」会場受付風景
会場奥には八重洲無線の製品をカテゴリー別に実動展示
C4FM対応機のコーナー
会場奥では八重洲無線の技術スタッフが、次々に持ち込まれるC4FM対応機のファームウェアの更新サービスに追われていた
FT-991とUSBケーブルで接続し、セパレート運用ができるフリーウェア(Windows用、製作者JA2GSV局)の「RMradio」を展示
「RMradio」の説明パンフレットより
WIRES-X愛好会のブースは常に混雑していた
WIRES-X愛好会のブースでデモンストレーションが行われていた、WIRES-Xでチャットが楽しめるソフトウェア「WiRESX_chat Ver1.03」の画面より
APRS愛好会のブース
APRS愛好会のブースでは、八重洲無線のGPS搭載機器によるAPRSのお手軽設定方法をパンフレットにして配布していた
コメットのブース。FT-991と同社製品の活用提案を行った
八重洲無線のオートアンテナチューナー「FC-40」と組み合わせて使える、伸縮式の垂直アンテナエレメントを参考出品
エーオーアールはFTDX3000Dとペルセウスの組み合わせと、受信機AR-DV1を使ってFT2DのC4FM音声が復調できる様子をデモンストレーションした
HAM STAR LLP.は超小型コンピュータ「Raspberry Pi(ラズベリーパイ)」を使ってFT-991などをインターネット経由で遠隔操作できるソフトウェア「RRS-Pi」の試作品を公開
「RRS-Pi」はFTDX3000なども遠隔操作可能。ソフトウェアは2016年6月頃に9,800円で市販開始予定。Raspberry Pi本体やWebカメラなど一式を揃えても約2万円で遠隔シャックが構築できるようになるという
ラジオパーツジャパンのブース。FTDX5000などに接続可能なパナアダプターの「LP-PAN」とフリーSDRソフトの「NaP3」の組み合わせや、イタリアの専門メーカーと共同開発したHFリニアアンプなどを展示
ラジオパーツジャパンは14/18/21/24/28MHz帯(50MHz帯オプション)の5バンドで使える「コブウエブアンテナ(EACOBW5B)」も輸入販売開始。1辺は1/4波長の水平無指向性でゲインも得られるという
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