「世界アマチュア無線の日（World Amateur Radio Day、WARD）」は、1925年にフランスのパリに国際アマチュア無線連合（IARU）が創設されたことを記念し、毎年4月18日に祝われている。この日、世界のアマチュア無線家の社会貢献が電波の上で祝われる。
IARUが制作した「世界アマチュア無線の日」記念ポスター。IARUのサイトからダウンロード可能
IARUは今年の「世界アマチュア無線の日」を前に、「4月18日は、すべてのアマチュア無線家が祝い、全世界に向けてアマチュア無線家が貢献できる科学や地域奉仕活動や、我々の楽しみについて語るだろう。世界中のハムが“世界アマチュア無線の日”に参加することを望んでいる」という声明を出した。
アマチュア無線の先駆者たちは、「使い物にならない」と言われていた短波帯を開拓し、今の世界的な普及につなげた。無線通信の急速な普及で一時はアマチュア無線バンドが奪われる危機に直面したが、アマチュア無線のパイオニアたちは1925年にパリに集まり、世界中でアマチュア無線を支援するために、IARUを設立した。
その2年後に行われた国際無線通信会議で、アマチュア無線は現在でも認められている160/80/40/20/10mのバンド割り当てを受けた。IARUは創立以降、アマチュア無線のために周波数分配を擁護し拡大に取り組んできたのだ。
IARUの創設時、加盟しているのは25の国や地域の団体だったが、現在は3つの区域（リージョン）で合計160にまで成長、国際電気通信連合（ITU）もIARUをアマチュア無線を代表する組織と認めている。現在、世界のアマチュア無線局数は300万以上で、よりポピュラーな趣味となっている。
世界アマチュア無線の日は、IARU加盟の各団体が「アマチュア無線の力」を市民に示すことができ、世界的な友好を楽しむことができるイベントである。これを記念してIARUは特製のポスターを用意し、PDF版を自由にダウンロードできるようになっている。（61cm×91cmサイズ）（A4フライヤーサイズ）またTwitterやFacebookでは「 #WARD2016 」のハッシュタグを用いて、この日をPRし連携することもできる。（ARRLニュース 4月7日 ※許可を得て抄訳転載／(C)ARRL ）
●関連リンク：
・World Amateur Radio Day 2016 Will Celebrate Amateur Radio’s Contribution to Society（ARRL NEWS）
・World Amateur Radio Day（IARU）
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