総務省九州総合通信局は、熊本県上益城郡益城町の西村町長に対し超短波放送局(臨時目的放送局)の免許を4月27日に付与し、熊本地震にかかる災害情報提供を目的に「臨時災害放送局」を町内の「益城町保健福祉センター」に開設した。熊本地震による臨時災害放送局は4局目となるが、空中線電力(送信出力)は100Wと「臨時災害放送局」としては非常にパワーが大きい。なお放送エリアは益城町の一部。
熊本県熊本地方を震源にニ度の大きな揺れを記録した平成28年熊本地震だが、益城町は20人死亡(4月25日現在)という大きな人的被害を受けた地域だ。倒壊した家屋も多く、住民の避難生活も続いている。
災害状況などに関する情報を常時伝えるため、熊本地震で4局目となる「臨時災害放送局」が4月27日(水)に町内の「益城町保健福祉センター」に開設された。
●臨時災害放送局の概要
免許人:益城町/町長 西村博則(にしむら ひろのり)
呼出符号及び呼出名称:JOYZ0(数字のゼロ)R-FM/ましきさいがいエフエム
周波数及び空中線電力:89.0MHz/100W
無線設備の設置場所:送信所・熊本県上益城郡益城町(益城町保健福祉センター)/演奏所・熊本県上益城郡益城町(益城町保健福祉センター)
放送区域:益城町の一部
<4月28日追記>
同局の運営に、茨城県水戸市の「FMぱるるん(水戸コミュニティ放送)」が協力している。昨年、FMぱるるんは茨城県常総市の水害の際に「常総災害FM」を運営した実績がある。
同局のパーソナリティで、演歌歌手の水田かおり(JI1BTL)も4月27日から現地入りし、運営準備や情報収集、番組アナウンスなどを行っている。4月28日のFacebookには以下のような書き込みがあった。
「ましき災害FMが始動開始しました。
今はまだまだ情報も少ないのですが、これかはどんどん市民情報を始め、県外の方にも必要な情報を放送して行きますので、お待ち下さい。
放送エリア外の方には、災害専用アプリで聴く事が可能になります。正式稼動は、本日夕方からです。
私も、連休中は毎日放送所に顔を出し、情報発信していきたいと思います(30日、5/6以外)」
なお、番組はスマートフォンのアプリを利用し全国で受信することが可能だ。QRコードを以下に掲載する。
↓この記事もチェック! 熊本地震に関する1局目、2局目となる「臨時災害放送局」
<「くまもとさいがいエフエム」79.1MHz/20W>熊本市が熊本地震の災害情報提供を目的に「臨時災害放送局」を開設
<熊本地震関連の地元情報を放送/FM80.7MHz>4月23日(土)午後5時、熊本県上益城郡甲佐町に「臨時災害放送局」を開設
<「みふねさいがいエフエム」84.7MHz/30W>信越総通から機器貸し出し、熊本県上益城郡御船町に熊本地震で3局目「臨時災害放送局」を開設
●関連リンク:
・九州総合通信局 臨時災害放送局の開設について-益城町が平成28年熊本地震にかかる災害情報提供を目的に開設-
・益城町
・益城町(ウィキペディア)
・熊本地震 (2016年)(ウィキペディア)
・臨時災害放送局(ウィキペディア)
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