DXerにとって電波状態の指標のひとつとなる「太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)」。11年周期で増減を繰り返しているが、2009年の暮れごろから始まった今回の「サイクル24」も終焉を迎えている状況で、先週末に太陽黒点数が「0」となる最低値を記録した。SSNが0を記録するのは2014年7月17日以来、約1年11か月ぶりとなる。しかもこの「SSN:0」の状態は6月3日(金)と4日(土)の2日間続けて発生している。
【追記2:大変です!4日連続でSSNが「0」】6月7日(13時30分)
「黒点情報-宇宙天気情報センター(NICT)」の発表によると、6月6日(日)も太陽黒点数(SSN)が「0(ゼロ)」となり、これで6月3日(金)から4日連続で黒点がまったく観測できない、極めて異常!?な状態となっている。
・ARRLニュース
Sun is Sunspot Free for Fifth Straight Day(太陽の黒点が5日間連続で見られない)
http://www.arrl.org/news/sun-is-sunspot-free-for-fifth-straight-day
記事では「これは注目すべきことで統計的に異常だ。しかし、サイクル24の終わりを意味するものではなく、専門家は2019年から2020年の間に太陽活動が極小になると予測している」と伝えている。(ARRLニュース 7月6日 ※許可を得て抄訳転載/(C)ARRL )
【追記1:3日連続、SSN「0」更新】】6月6日(16時20分)
「黒点情報-宇宙天気情報センター(NICT)」の発表によると、6月5日(日)も太陽黒点数(SSN)が「0(ゼロ)」となり、これで6月3日(金)から3日連続で黒点がまったく観測できないという状態となった。
「N0NBH Solar Banners in QST Magazine」は、10mから17mバンドのコンディションを「poor(悪い)」と伝えている。
また「宇宙天気ニュース」は、「600km/秒に達する高速太陽風が到来し、磁気圏の活動も強まっています」として、「太陽風が一気に強まり、磁場強度は最大20nTに達し、速度も600km/秒に高まっています。コロナホールの影響が大きくなっています」と解説している。
「太陽黒点情報-宇宙天気情報センター」の発表によると、太陽黒点数(SSN)が6月3日(金)と6月4日(土)の2日続けて「0(ゼロ)」となった。太陽面に黒点がまったく観測できないという状態だ。
その数日前まではSSNが下がり気味ではあったが、HFハイバンドではヨーロッパ方面が良好に入感していた。また6mバンドではEスポのマルチポップと思われる伝搬で中央アジアからヨーロッパがオープンしていた。その直後に2日連続でSSNが「0」となったことは驚きをもって受け止められている。
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【追記あり】<ヤバイ! 深刻な数値を記録> 太陽黒点数(SSN)がついに「0(ゼロ)」、太陽活動が完全停止状態に!?
<「サイクル24」は2つのピークがあった>太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)はすでに11年周期のピークが去り、2015年に入って低調傾向が続く
●関連リンク:
・太陽黒点情報 – 宇宙天気情報センター
・宇宙天気ニュース
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