レーダー探知機やドライブレコーダー、各種通信機器の製造販売などで知られる株式会社エフ・アール・シーは2016年6月8日、技術基準適合証明を取得した400MHz帯の特定小電力トランシーバー「FT-20W」を新発売した。形状は「腕時計型」で特小の単信通話チャンネル20chを装備、本体にマイク/スピーカー/PTTを内蔵するほか、VOX機能によるハンズフリー通話やイヤホンマイクでの交信にも対応している。販売は2台セットで価格はオープン。すでに一部の無線ショップでは「2台セット9,800円(税別)」で発売中という。
「株式会社エフ・アールー・シー」は、レーダー探知機やドライブレコーダーなど自動車用のエレクトロニクス機器や、防犯カメラ、液晶モニター、広帯域受信機といった自社商品の販売のほか、日本のアマチュア無線機器やアンテナの卸販売(メーカーと直接取引をしていない、地方のショップなどに商品を供給)の大手として、アマチュア無線業界内ではよく知られた存在である。
そのエフ・アール・シーから、ユニークな“腕時計型”で単信20ch搭載の特定小電力トランシーバー「FT-20W」が6月8日に発売された。製品は中国製だが日本専用モデルとして総務省の技適をパスしている。特徴とスペックは下記のとおりだ。
<FT-20Wの特徴>
・ファッショナブルな腕時計型
・20ch搭載。9ch、11chモデルとの交信も可能
・トランシーバを使用していない時は、時計やストップウォッチとして使用可能
・チャンネルスキャン機能
・ハンズフリー機能(VOX)
・時計機能(12時間/24時間切り替え)
・グループモード装備
・オートパワーオフ
・多彩なタイマー機能(アラーム、カウントダウンタイマー、ストップウォッチなど)
<FT-20Wの主要定格>
・送受信周波数:
422.050~422.175MHz(12.5KHzステップ)
422.200~422.300MHz(12.5KHzステップ)
・電波型式:F3E
・周波数安定度:±2.5ppm以下
・受信感度:-7dBμ以下(12dB SINAD)
・低周波出力:250mW以下(定格電圧8Ω負荷 5%歪)
・電源電圧:DC3.7V(専用充電池)
・使用時間:約15時間
・動作温度範囲:-10度~+50度
・時計精度:月差約60秒
・サイズ:幅48×縦74×液晶部高さ24mm(突起物含まず)
・重量:約78g(専用電池含む)
・商品構成:FT-20W×2台、イヤホンマイク×2個、バッテリー×2個、充電器×2個、取扱説明書×1
なお、さっそく同製品を購入したライセンスフリー無線愛好家から、hamlife.jpに写真提供があったので紹介しよう。
同社は「両手が話せない業務での連絡用に最適」として、「レジを打ちながらでも業務連絡が可能」「林業や測量作業での連絡効率アップ」「倉庫ピッキング作業中の連絡」「フォークリフトを操作しながらの連絡」といった事例を宣伝しているが、ハイキングなどのレジャーやスポーツ、ドライブにも好適だろう。
またライセンスフリー無線愛好家にとっても、日本の技適をパスした腕時計型の特小トランシーバーは注目の的になることだろう。これを使えば、腕時計型の通信機(画像通信機能は非搭載)が登場する懐かしのアニメ、「スーパージェッター」「ジャイアントロボ」「ディック・トレイシー」などの主人公気分が味わえるかもしれない!?
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●関連リンク:
・特定小電力トランシーバー FT-20W(エフ・アール・シー)
・FT-20W カタログ PDF
・FT-20W 取扱説明書 PDF
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