一般社団法人 日本アマチュア無線連盟(JARL)岩手県支部は2016年6月5日、奥州市胆沢区の奥州市胆沢文化創造センターで、「岩手県支部大会/ハムのつどい」を開催した。当日は県内外から約100名が参加、ジャンク市や各種展示、放送史研究家の川崎隆章氏(JK1HCM)による「アマチュア無線から問いかける放送の理念」など、各種の講演を楽しんだ。
JARL岩手県支部はこれまで、支部大会/ハムの集いは毎年秋に開催してきたが、今年は秋に岩手国体が開催される関係などから初めて6月の開催となった。会場である「奥州市胆沢文化創造センター」には約100名の参加者があり、午前中の支部大会では“日本の放送の父・後藤新平の生誕地である奥州市で、放送とそのルーツであるアマチュア無線の歴史と意義を学びつつ、最新のアマチュア無線事情に触れる場としたい”と、放送史研究家の川崎隆章氏(JK1HCM)による記念講演「アマチュア無線から問いかける放送の理念」が披露された。
また午後からのハムのつどいでは、東北総合東北総合通信局無線通信部陸上課とJARDによる「新スプリアス規格とその対応」の講演や、JA7FKF 佐藤國夫氏による「いまさら聞けない“正しいQSLカード”の書き方」、JH7WQX 村山 健氏による「デジタル通信とJT65について」の講演が行われた。
さらに会場の一角では、JARL90周年記念局「8J790Y/7」の公開運用やクラブやメーカーによる展示、ジャンク市などが開催された。ではJARL岩手県支部と当日の参加者の提供による当日の写真を紹介しよう。
なお、当日「アマチュア無線から問いかける放送の理念」と題した講演を行った、放送史研究家である川崎隆章氏の講義要録(PDF版)が、同支部Webサイトで公開されている。“高度な無線技術と、自由な発想の運用技術と、鍛えられた取材・表現技術を持った、若きスーパーハムを世に送り出して、高度な技術と高い責任感を備えたアマチュア無線家を増やす核にするべきではないかと考える”といった、興味深い内容なので一読をおすすめしたい。
●関連リンク:
・県支部大会/ハムのつどいを開催しました(JARL岩手県支部)
・川崎隆章氏 講義要録「アマチュア無線から放送の理念を問いかける」(PDF版)
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