再び「太陽黒点数(SSN=サンスポットナンバー)」が観測できない状態に陥った。6月3日(金)から4日連続で黒点がまったく観測できない、極めて異常!?な状態だと伝えたばかりだが(6月7日記事)、その後は一時「48」まで上昇したものの、6月23日(木)に再び「0(ゼロ)」状態を記録した。これで6月に入り、SSN「0」が合計で5日目となった。一方、各アマチュアバンドのコンディションは、実感として悲観するほど悪くない。むしろ賑やかなバンドもある。
【追記2:8日連続SSN「ゼロ」で6月は計12日間を記録!】7月1日(17時)

6月に入り太陽黒点数(SSN)が観測されない「0(ゼロ)」状態が合計12日を記録。この結果、6月の平均太陽黒点数は「17」となった
「黒点情報-宇宙天気情報センター(NICT)」の発表によると、6月30日(木)も太陽黒点数(SSN)が「0(ゼロ)」となり、6月23日(木)から数えて8日連続で黒点がまったく観測できない状態が続いている。
6月に入り合計12日間も黒点がまったく観測できない状態だ。6月の平均太陽黒点数は「17」と、サイクル24の下降過程で例がないほど落ち込んでいる。一概に太陽黒点が観測できないとコンディションが悪いとは言い切れないが、特異な状況であることに間違いない。
一方、Eスポによる国内コンディションは各バンドともそれほどの落ち込みはみられない。6mバンドに至っては地域差などあるものの、マルチホップによりスポット的に中近東局やヨーロッパ局の入感があった。
IT系ニュースサイト「GIGAZINE」では、「太陽表面の模様がなくなる現象「ブランク」が1か月で2度も出現、ミニ氷河期に向かいつつある兆候とも」と、この状況を伝えている。
・太陽表面の模様がなくなる現象「ブランク」が1か月で2度も出現、ミニ氷河期に向かいつつある兆候とも(GIGAZINE)
http://gigazine.net/news/20160630-blank-sun/

6月23日(木)から数えて8日連続で太陽黒点数が「0」!(同Webサイトから)
【追記:6月23日から5日連続SSN「ゼロ」の珍事!?】6月28日(17時)
「黒点情報-宇宙天気情報センター(NICT)」の発表によると、6月27日(月)も太陽黒点数(SSN)が「0(ゼロ)」となり、6月23日(木)から数えて5日連続で黒点がまったく観測できない状態となっている。
すでに6月3日(金)から4日連続で「0(ゼロ)」だったため、6月に入り合計9日間も黒点がまったく観測できないのは珍しい事態と言えるだろう。

6月22日(木)から27日(月)の5日連続で太陽黒点数が「0」を記録(黒点情報-宇宙天気情報センターから)

6月に入って合計9日間も太陽黒点がまったく観測できない事態に!

6月に入り太陽黒点数(SSN)が観測されない「0(ゼロ)」状態が5日目となった
「太陽黒点数(SSN)」は、DXerにとって電波状態の指標のひとつとなっている。今回、6月23日(木)に再び「0(ゼロ)」状態を記録し、6月に入り合計で5日目を記録したことは驚きを持って受け止められているが、「SSN」が太陽側のコンディション数値ならば、HF帯には15以下が望ましいと言われる地球側の地磁気活動を表す「A-Index」、HF帯には3以下が望ましいと言われる「K-Index」が安定していることに起因しているのかもしれない。
また、6mバンドではEスポのマルチポップ伝搬で海外局がオープンしたり、国内ではEスポが大オープンする日も少なくない。2mバンドはJA局と極東ロシア局の「RN0JJ」「RN0JA」「RN0JT」などとSSBによるQSOに多数成功! SSN「0」を感じさせないコンディションとなっている。

「太陽黒点情報 宇宙天気情報センター」のWebサイトに掲載された太陽黒点数(SSN)がまったく確認できない6月23日(木)の映像

太陽黒点数が6月23日(木)に「0」を記録(同Webサイトから)
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