アルインコ株式会社から「イヤホンマイクだけで通話ができたら便利だろうなぁ」を出発点に開発したという、超小型・軽量タイプの特定小電力トランシーバー「DJ-PX5」が同社の「ラペルトークシリーズ」最新機種として発売された。ボディーカラーは「黒(DJ-PX5B)」と「シルバー(DJ-PX5S)」の2色。電源は充電式で送信出力は10mW。いずれも価格はオープン。旧機種にはなかった設定内容の音声ガイダンスを採用することで使い勝手が向上した。
免許や資格が不要で購入してすぐ利用できる特定小電力トランシーバーは、その使い勝手の良さから業務での利用が多く見られる。しかし、ボディーの大きさからトランシーバーを手に持って使う、腰に装着するという概念があるのも事実だ。
今回、登場した「DJ-PX5」は構造をシンプルすることでその概念を払拭。本体をタイピンマイクの変わりに胸元に付け、インターカム(インカム)のように使用できる。
アルインコが発表した「DJ-PX5」のニュースリリースから紹介しよう。
●製品の特長
・交互通話・交互通話中継モードの全47チャンネル、グループトークは50トーンに対応する本格的な特小トランシーバーです。マイクを本体に内蔵、イヤホンだけで使える…これはもう無線機無しで、イヤホンマイクだけを使って通話する感覚!外付けワイヤレス・イヤホンマイクに比べても、マイクへの充電やペアリングの手間、音声遅延がありません。
・幅41.6mm×高さ52.6mm×厚さ17.2mm(突起物除く:アンテナ長約22mm)、電池とクリップを含んでも質量はなんと約50g! DJ-PX3より容積で40%以上、重さで20%以上のスリム化を達成。
・ケースは頑丈なポリカーボネート製。(防塵・防水仕様ではありません)
・電池は内蔵の継ぎ足し充電が可能なLi-Ion (700mAh)専用ながら、1回の充電で約25時間と、余裕の運用時間を実現。(送受待ち受け6/6/48秒にて当社測定、乾電池、スペアバッテリーパックは使えません。内蔵電池の交換は販売店や弊社サービスセンターで承ります)
・マイクは上下に1つずつ搭載。内部の設定スイッチで切り替えることでアンテナを上にして装着することもできます。(マイクはアンテナを下向きにする設定が出荷状態です)
・汎用品のイヤホンも使いやすいφ3.5mmのイヤホンプラグを採用。(但し市販のイヤホンのコードは長い物が多く、邪魔になることがあります。純正品 EME-66B/67Bのイヤホンコードは約50cmと、短くしています)
・スケルチが切れる時の「ザ!」音をカットするテールノイズ・キャンセラー、イヤホン断線検知、送信時に自分の声をイヤホンでモニターできるコールバック、無音時のバックノイズを低減して耳に優しいコンパンダー、VOX、声で知らせる減電池警告も採用しました。
・チャンネルやグループトークの選択、各種機能のオンオフは従来機同様、設定スイッチでセット。設定した内容は音声ガイダンスやLEDの色表示で分かりやすく案内します。
・外部の操作ボタンは電源スイッチと音量ボリュームのみ。誤って設定を変える心配がありません。
※コンパンダーとテールノイズキャンセルは対応機種間でしか使えません。とくにコンパンダーは、対応しない機種と混在させて使うとかえって音質が悪化して通信の障害となりますのでご注意ください。
<DJ-PX5(B/S)の主要スペック>
周波数範囲:421~440MHzの特小トランシーバー用周波数
チャンネル数:交互20ch/中継27ch
変調方式:F3E(FM)
動作温度範囲:-10℃~+50℃(充電 0℃~+40℃)
定格電圧:DC3.7V(電池専用)
消費電流:送信/約70mA
消費電流:受信/定格出力時 約80mA BS時約20mA
外形寸法(突起物除く):W41.6×H52.6xD17.2mm アンテナ長22mm
重量(約):内蔵電池&クリップ含む50.0g
送信出力:10mW
受信感度:-14dμ以下(12dB SINAD)
使用時間の目安:約25時間(BSオン)
充電時間の目安:約3時間(EDC-207/208使用)
通信距離の目安:PX5間にて市街地で100m程度
通信方式:単信、半複信
●関連リンク:
・超小型 特定小電力トランシーバー ラペルトーク DJ-PX5(B/S)(アルインコ)
・アルインコ株式会社 電子事業部
・インターカム/インカム(ウィキペディア)
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